Sendai Ikuei Gakuen since 1905 100th Anniversary
 
Wolfgang Amadeus MOZART
Lacrimosa from ''Requiem''
モーツァルト/「レクイエム」ニ短調K.626よりラクリモサ(涙の日)

ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル & 秀光中等教育学校 混声合唱団
 
“安全と安寧への願いをこめて”
 
 モーツァルト最晩年の作品。音楽愛好家ヴァルゼック伯爵より亡妻の鎮魂ミサ用にと匿名で依頼された。モーツァルトの健康状態は最悪であり、病床に伏しても作曲を続けたが「ラクリモサ」の途中で力尽き筆を置いた。モーツァルトの死後、弟子のジュースマイアーが補作したといわれているが、この未完の遺作をめぐっては数々のエピソードが生まれている。
 2005年(平成17年)5月22日未明、飲酒運転が原因の暴走車により、3人の若く尊い命が奪われるという大惨事が学園を襲った。学園では事故の犠牲となった3人の冥福を心から祈りながら、ご遺族のご心情に寄り添うように努めるとともに、怪我をした被害者の治療や心のケア、そして教職員と生徒が一丸となっての交通安全運動を全力で実施してきた。モーツァルトが最後の力を注ぎ、敬虔な畏れと静寂な歓喜にあふれたこの曲を、このような悲劇が二度と繰り返されぬよう、私たちの社会が、安らかで、平和で、穏やかにおさまることを希求し献唱する。
 
 
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