Sendai Ikuei Gakuen since 1905 100th Anniversary
 

Richard WAGNER
Opera ''The Mastersingers of Nuremberg: Prelude to Act I''
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲

ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル & 秀光中等教育学校 秀光オーケストラ

 
“合奏〜 ともに未来へ”〜Special Thanks to N.Y.S.E〜
 
 ワーグナー作曲の3幕の楽劇で、1868年に初演された。16世紀中ごろのドイツ南部ニュルンベルクが舞台。職人(マイスター)たちが歌唱芸術の組合を作り作曲・作詞の技量を競っていた頃の喜劇的作品である。第一幕への前奏曲は冒頭から堂々と始まり「マイスタージンガーの動機」「愛の動機」「芸術の動機」などオペラの中にあるライトモチーフの旋律が同時進行する。この曲はワーグナーの作品の中でも親しみやすく、式典などで演奏される機会も多い。
 最後にコンサートを支えて下さった常任指揮者の高原守先生とニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルに謝意の言葉を送りたい。いかにもニューヨークらしい明るく透明でハートにしみ入る魅力的な響きを、合い奏でる名誉に恵まれたことに改めて感謝したい。“ともに未来へ”、これからも皆と共に歩み、皆に愛され続ける仙台育英学園であることを祈願して。
 
 
New York Symphonic Ensemble
ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル


 指揮者、高原守が率いるニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルは、1979年ニューヨーク・メトロポリタン室内管弦楽団として発足し、その後間もなく現在の名称に改められる。
 団員は、メトロポリタン・オペラ・オーケストラのメンバーをはじめとした、ニューヨークを中心に第一線で活躍している演奏家で構成されており、メトロポリタン・オペラ・オーケストラの特色である優れた旋律が、彼らの創り出す音楽に備わっている。またソロ活動に意欲的で、優れたキャリアを持つ有名なアーティストが多数加わっているため、ソロをフィーチャーした作品を多くレパートリーとしている。
 ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの活動のユニークさは、いかにもニューヨークらしい明るく透明で、ハートにしみ入るような魅力的な演奏をしているというだけでなく、世界中の若き演奏家達を育て、広く紹介しているという点にある。
 
高原  Mamoru Takahara

 ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの音楽監督および常任指揮者を務める高原守は、国立音楽大学卒業後、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの桂冠指揮者であるレナード・バーンスタインより、彼の下で学ぶ機会が与えられたのを機に1972年4月に渡米した。
 76年にニューヨーク・フィルハーモニックのメンバーを中心に構成されていたフィルハーモニア・ヴィルトージ・オブ・ニューヨークを指揮して、ニューヨーク・デビュー。以来、79年春にニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの原型である、ニューヨーク・メトロポリタン室内管弦楽団の音楽監督を務め、77年夏には、日本演奏旅行にも参加した。
 88年からは毎年日本公演を行なっており、特に奈良の唐招提寺での演奏が注目され、高い評価を得た。その後も日本の伝統と歴史的に意味深い場所である島根の出雲大社、広島の厳島神社、そして東京の明治神宮などで演奏し、東西文化の見事な融合を創り出して大成功を収めている。また日本を代表するさまざまなジャンルのソリストたちとの共演は、常に話題を呼んでいる。
 「生活の中に音楽を!」と願う高原のメッセージは、数多くの合唱団、合奏団や学生の皆さんとのジョイント・コンサートという形で具体化しており、音楽教育にも積極的に参加している。今後とも、クラシックの枠に捕われないユニークな音楽活動が、益々期待されている。
 
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