終わりと始まりの場所で、
戦争があったという事実を強く実感


特別進学コース2年 目黒さん 
角田中出身

 研修7日目の7月18日、私たちは第二次世界大戦のはじまった真珠湾へ行きました。私は大戦について深く知りたい気持ちがあったので今回ハワイでの研修で実際その場へ行けることを楽しみにしていました。初めは遺品などの展示を見学しましたが、どれも当時の様子が思い浮かんでくるほど生々しいものばかりでした。特に感じたことは、戦争に参加している人は私と全然歳の変わらないくらい若い人たちだったという事実です。日本でも若者たちは特攻隊などの役割をし、若くして亡くなっていくということは今の平和な時代からは想像もつきません。
 また、アリゾナの残骸が沈んでいる場所にも行きました。日本語のガイドが流れるヘッドフォンではアリゾナから奇跡的に生還した人の話を聞くことができ、よりリアルに感じました。アリゾナ・メモリアルから海をのぞくと船から漏れ続けているという重油が見えました。爆破される前日に油をいっぱいにしていたために今でも漏れていると聞きました。60年以上という長い年月が経過しても漏れ続けていることにとても驚き、やはり実際にここで戦争が起きたのだと実感させられました。メモリアルには1000人以上の戦死した船員の名を刻んだ壁がありました。また、メモリアルからは終戦の調印式が行われた場所も見えました。これだけ近いところに戦争の始まりと終わりの場所があることに驚きました。
 このアリゾナ・メモリアルでの見学は私にとってとても印象深いものでした。これほど戦争の現実を強く感じた経験は初めてだったからです。日本とアメリカのこの大戦に対する感じ方についてもっと多くのことを知りたいと思うようになりました。こんな貴重な体験ができてとても嬉しく思います。


第二次世界大戦をアメリカ側から
違った角度で見ることができました


特別進学コース2年 高橋さん 
上越直江津中出身

 戦艦ミズーリ記念館での見学を終えたあとに思ったことは、「自分は、何も知らなかったのだな」というようなことでした。私は第二次世界大戦が終わってから何十年も経ってから生まれましたし、祖父母とも年に数回顔を会わせるかどうかの状況で暮らしていました。ですから、「戦争」といえば歴史の授業で習うもの、特に第二次世界大戦というと、毎年夏頃にテレビドラマで見かけるくらいのものでした。そうなれば当然、第二次世界大戦の表面しか知りませんし、日本から見た側面しか知りませんでした。しかし、今回のハワイ語学研修の戦艦ミズーリ記念館見学で、今までとは違った角度から第二次世界大戦を見ることができました。
 今までとは違った角度。それは、アメリカ側から見た第二次世界大戦です。日本だけでなく、アメリカ合衆国側も、多くの犠牲を出したということがわかりました。私が最も心に残った表現は「これは乗員の涙であり、この油を取り除くことは、海を汚すことになる」という表現です。これは、今でも少しずつ流れ出す戦艦の重油を表しています。風が吹くと時たま、鼻をつくような臭いがしたり、海面に油が浮いている様子は、一見地球環境に悪い影響を与えているようにも思えます。しかし、その油を取り除き、沈んだ戦艦を撤去し、第二次世界大戦の記憶を風化させ、また同じ過ちを繰り返してしまったとしたらどうでしょう。それこそ、地球環境に悪影響を及ぼし、また人々のこころに深い傷を負わせることになると思います。それを未然に防ぐためにも、記憶を風化させてはならないのだと思いました。

「不自由のなさ」を当たり前にせず
1分1秒を大切に生きていきたい


特別進学コース2年 栗谷川さん 
富沢中出身

 戦争と自分は全く無縁だ、と私はアリゾナメモリアル記念館を訪れるまで思っていた。戦争の本を読んでも、戦争は恐ろしいな、と思うだけであってそれ以上のことを考えるというのは全くなかった。けれども、実際に戦争で使用されていたものを見ると、今まで自分が思っていた戦争に対しての気持ちは軽すぎたのではないかと反省することができた。
 アリゾナ号は、60年以上経った今でも重油が出てきていた。それはとても強い臭いだった。しかしその周りには魚が群れていた。重油は魚に対して害がないものなのかと疑問だった。また、戦没者約1000人ほどの名前が載っていた。その中には私たちと同年代の人もいただろう。もし、私がその当時戦争に出なければならなかったとしたら、おそらく逃げるのではないかと思う。それなのに国のために戦い、亡くなった人はとても勇気のある強い人だと思った。
 それを思うと、今自分はいったい何をしているのだろう。全く不自由のない時代に生まれ、その不自由のなさに慣れ、それが当たり前だと思って生きている。自分もそのうちの一人だったと思う。しかし、これから何が起きるか分からない。今戦争が始まるかもしれない。平和が一番であるが、いつ何が起きても後悔しないような生活を送りたいと思った。そのためにも、1分1秒を無駄にしないようにしようと、このアリゾナメモリアル記念館に行って強く感じた。

記念館で感じたことは
決して忘れまいと決意しました


特別進学コース2年 横田くん 
仙台第一中出身

 今回行ったハワイのアリゾナメモリアル記念館で私はとても多くのことを考えさせられました。それはかつて日本がこのハワイにもたらした恐怖や悲しみといったものでした。何よりも戦死してしまった人々の慰霊碑、そして未だ絶えることなく海に流れ続けている重油、これらが戦争の悲惨さを充分に物語っています。
 この海に流れ出ている重油を海から敢えて取り除かないのには理由があり、この重油を取り除くことは、戦時中真珠湾で戦死していった人々の海という名の墓を荒らすことになるからだそうです。
 戦争という出来事があったという事実を、しっかりと後世に伝えるためにもこうしたことを行っているんだなと考えさせられました。私は記念館で感じたことをこれからも忘れずにいこうと思います。


戦艦と共に沈んでいった船員たちの
鼓動が伝わってくるようでした


特別進学コース2年 中澤さん 
七郷中出身

 アリゾナメモリアル記念館、そこは、第二次世界大戦で戦った兵士たちの鼓動が伝わってくるような場所でした。
 海の中に眠るように横たわっている戦艦アリゾナは、ところどころの部位が海面上に突き出ており、その大部分は見る影もなく腐食していました。その上に、覆うように立てられているのがアリゾナメモリアル記念館です。記念館には、戦艦と共に沈んでいった船員たちの慰霊碑があり、そこには参拝者が置いていったレイがはかなげに彼らを祀っていました。
 ふと、海に視線を投げると、一面の青に、腐食したアリゾナ、そして、どこからか、浮かび上がる油が見えました。この油は、アリゾナが積んでいたもので、アリゾナが撃たれた際に漏れた油がまだ漏れ続けているものだそうです。なんとなく、悲しくなるものがありました。もしかしたら、まだ兵士たちは海の中で生き続けているのかもしれないと、ありえないことを考えて、私はこの記念館を後にしました。もし、また行く機会があれば、花を海に沈めようと思いました。


コミュニケーションには
表情やジェスチャーが不可欠です


外国語コース2年 大久保さん 
仙台第二中出身

 7月12日〜21日の9日間、私はハワイ研修に参加し、日常生活では学べないことを多く学ぶことができました。
 約一週間のホームステイの中では会話をするとき、ただ喋るだけではなく、表情やジェスチャーがなければ、より良いコミュニケーションはとれないということを学んだと同時に、自分の英語力を試す貴重な体験ができました。
 またハワイの豊かな自然を肌で感じ、異国の良さを知ることができました。
 まだまだ学んだことは多くありますが、今回の研修を通し、自分を見つめ直すことができたことは大きな収穫でした。

戦争がどれだけ多くの犠牲者を生んだか、
改めて強く思い知らされました


外国語コース2年 篠原さん 
向洋中出身

 ハワイ研修に参加し、最も印象に残っているのはパールハーバーに行ったことです。戦争の悲しい歴史、そして戦争によってどれだけ多くの人々が犠牲になったかを強く思い知らされる場所でした。日本とアメリカの戦争の歴史をスクリーンで見たり、また実際アメリカ兵の方々が眠っている海底にある船の上に行ったり、また戦艦ミズーリという大きな戦艦を見学し、実際に日本軍が残した大きな傷跡も見ることが出来ました。戦争という悲しい出来事を繰り返さないために平和を守っていくことは大切なんだと考えさせられる貴重な体験でした。

ホームステイを通 して、
ハワイの人々の温かさを知りました


外国語コース2年 伊藤さん 
多賀城第二中出身

 ハワイのホストファミリーはとても優しくて親切で、私が会話の中でわからない言葉があったとき、ジェスチャーを使って一所懸命教えてくれました。学校が終わると、一緒にゲームセンターに行ったり、買い物に行ったり、毎日がとても充実していてとても楽しい日々でした。ハワイは、日本と違ってほとんどの会社が休みなので、よく家族で出かけるそうです。このホームステイを通して、ハワイの人の温かさと文化やくらしを知るという、とても貴重な体験ができました。

日本語禁止の学校生活で、
英語力が格段にアップ!


外国語コース2年 曽根さん 
古川北中出身

 5日間だけでしたが、グローバルビレッジで英語を学習できたことは、私たちにとってとても内容の濃い体験となり、また良い思い出にもなりました。
 授業内容は日本で言うOCのような感じで、ゲームをしたりしながら英語に触れ合いました。グローバルビレッジ内では日本語は一切禁止で、万が一日本語を喋ってしまった場合はイエローカードをもらうという仕組みだったので、慣れない英語尽くしでの会話生活は凄く大変でした。ですが、間違いなく英語力は確実にアップしたと思うし、滅多にない体験をすることができて凄く楽しく過ごすことができました。

他国の生徒たちと交流するなかで
英語に対する興味が一層深まりました


外国語コース2年 千葉さん 
矢本第一中出身

 ハワイ研修に参加して、一番印象に残っているのは、グローバルビレッジで授業の一環として行われていた午後のアクティビティーです。私たちは、動物園に行ったり、カヌーやスポーツなどをしました。その中で、他の国から来た生徒や、現地の人々と関わり、楽しみながら英語を使い、とても充実した時間を過ごすことができました。この研修を通して、英語に対する興味が一層深まり、また将来への思いもとても強くなりました。私にとって、このハワイ研修は貴重な経験になりました。これからは、研修での経験を活かしていきたいと思っています。