東北薬科大学 薬学部薬学科公募制推薦で合格
 

小山 くん
平成22年3月
英進進学コース卒
塩竃第一中出身

 

 

勉強が苦手だった私に
先生方が頑張る力を
与えてくれました

先生の気遣いがありがたく、
 期待に応えるため猛勉強

 漫画家になりたい、ギターを弾いてバンド活動をしたい、パソコンにも興味がある……私の夢は多すぎて、ひとつに絞ることができません。迷った末、出した結論が「こんな不況の世の中だから、大学を卒業して安定した職業に就き、大好きなことは趣味として続けていこう」。そこで国家資格で就職率が良く、安定度抜群の薬剤師を目指そうと、地元の東北薬科大学を志望大学に決めました。高校では体力作りのため空手道部に入部して厳しい練習をこなしていたのですが、逆に疲労がたまって勉強に集中できず、成績が低迷。焦っていたところに部活で骨折というアクシデントに見舞われ、気力が萎えそうになりました。そんな時、担任の先生が私の苦手な分野のワークブックを貸してくださって、何かと声をかけてくださったのです。クラスでもあまり目立たない自分への気遣いは本当にありがたいと思いました。先生の期待に応えるため「定期テストの評定だけは下げるものか!」と頑張り、テスト直前はほとんど寝ないで勉強しました。

先生手書きの解説に
 感激しました


 2年目は遅れを取り戻すのと授業の予習復習だけで過ぎてしまい、本格的な受験対策は手つかずのままでした。3年の夏、東北薬科大学のオープンスクールで化学の入試の過去問を配布されたことを伝えたら、化学の先生が「持ってきなさい」と。何と、先生は化学の過去問すべてに答えと解説を書いてくださったのです。鉛筆書きの文字で余白がびっしり埋まったプリントを見た時、「私一人のためにここまでしてくれるのか!」と感激しました。同時に、絶対に志望大学に入るぞという意欲が湧いてきて、いただいた過去問を繰り返し解き、教科書の最初のページからノートにまとめ、とにかく必死で勉強しました。勉強嫌いの私が毎日8〜9時間も机に向かったなんて人生初の出来事。それでも駄目だろうとあきらめていたので、合格の報は信じられませんでした。スタートが遅すぎた私が合格できたのは、先生方の力強いサポートのおかげです。