東京大学 文科一類一般入試で合格
   
 

大槻 さん
平成22年3月
特別進学コース卒
米山中出身

 

 

先生とチューターのおかげで
ひとりよがりになりがちな
受験勉強を回避できました


授業の疑問点を
 翌日に持ち越しません

 特別進学コースに入学した時の成績はひどく、苦手な数学に至っては授業で何を言っているかさえわからない始末で、中学までトップだった自信も吹き飛び、こんなに難しいのに、どうしてみんなはできるんだろうと泣けたほどです。毎日渡される課題も自分で解くことができず、寮のチューターさんに教えてもらいながら、やっと提出。学校の問題集と課題を反復するだけで日々が過ぎました。希望の見えなかった私に担任の先生がおっしゃった言葉は、「当たり前のことを当たり前にやれば、(希望する大学に)絶対合格できる」。そこで基本となる授業は全部理解しようと決め、わからないところはすぐに質問、それでも理解できなければ放課後も先生に食らいつき、疑問点を翌日に持ち越さないようにしたのです。寮に帰った後も、勉強につまずくと深夜までチューターさんに質問に行って解き方から勉強法までアドバイスをいただきました。教科書片手に先生に質問するクラスメートは大勢いたけれど、当時は私が一番しつこかったと断言できます(笑)。

添削プリントの厚さが
 自信につながりました


 質問攻めの甲斐あって成績がぐんぐん伸びた後も、参考書や問題集を使う勉強はしませんでした。自己流の学習は独善的になりがちで、自分だけ満足しても試験では点を取れないからです。各教科の先生方にお願いしてプリントや課題の添削を続け、講習は科目を少なめに選択して最後までやり通すよう心がけました。東大という目標が定まった後は、世界史と地理の先生に論述式の問題を出していただき、東大の二次試験にポイントを絞って勉強。センターが終わってからはとても不安でしたが、びっしり書き込まれた添削プリントの分厚い束を東京へ持って行って、これだけやったのだから大丈夫!と自分に言い聞かせて二次試験に臨みました。 
 昔見たドラマ「最後の弁護人」で弁護士という職業に憧れていたものの、まさか自分が東大の法学部に入学するなんて考えもしませんでした。苦手なものはすぐ放り出す性格なのに、先生方のご指導に従って3年間やり通したことは、私の成長の証でもあります。たとえ小学生から塾へ通っていなくても、地方出身でも、高校で頑張れば東大に合格できるんだよ、と後輩へ伝えたいです。