京都大学 農学部地域環境工学科一般入試で合格
   
 

四倉 くん
平成22年3月
特別進学コース卒
岩出山中出身

 

 

難問に挑戦するよりも、
ひたすら地道に
基礎を積み重ねました

センター試験後に
 最終志望大学を決定

 農学部を選んだのには二つ理由があります。一つは「できるだけ生活に密着した、地に足が着いたことをやりたい」と思ったからです。そして社会を考えたとき「これからの時代、農業がきちんとしていないと、何ともなんともならんだろう」と思ったからです。
 ただ、大学を決めるまでは紆余曲折がありました。いろいろな選択肢があった中で、最終的に京大の受験を決めたのはセンター試験の結果を見てからです。過去問をやっている余裕もなかったので、受験対策室で赤本を借り、受験の形式を確認しただけで受験に臨みました。


高校時代は
 部活で苦労せよ!


 高校進学を意識したとき、岩出山を出て、今までと違った環境で勉強したいと思いました。そんなとき目に留まったのが、入学金などの免除がある仙台育英の「スカラシップ生」です。親にあまり負担をかけないで、自分の思いを通すことができました。
 合格した当初は「進学校だし、勉強さえしていればいいだろう」と考えていました。ところが両親に「高校生活といったら、なんと言っても部活だよ。苦労しないとだめだ」と言われ、たまたま見学に行った演劇部から抜け出せなくなってしまいました。
 演劇部は文化部だと思っていたのですが、筋力トレーニングや発声の訓練など、鍛え方はまさに運動部ですね。人と協調するのは苦手だったのですが、顧問の渡部進先生の考え方を吸収し、成長できたと思います。

深く考え過ぎず
 マイペースを貫く


 勉強は教科書中心で、基礎を一つずつつぶして地道にコツコツ積み重ねただけです。過ぎたことは忘れることにしているので暗記ものは苦手でしたが、学校に通う電車の中の2時間は貴重な時間でした。教科書を読んで、ひたすら暗記に専念しました。学校中心で塾には行かなかっただけに、授業や補講でいただくプリントの問題はとてもありがたく、勉強になりました。
 得意な教科はしいて挙げれば英語です。加藤欽子先生の授業は最初から遠慮なく長文に取り組むので厳しいと思う人もいたようですが、慣れれば長文も苦にならないし、厳しさも感じませんでした。分からないところは授業の後に質問にも行きましたし、3年間大変お世話になりました。
 「何事も、深く考え過ぎない方がいい」。これが後輩へのアドバイスです。模試の成績が悪かったり、先生にしかられたりしても、「こういうこともあるさ。次に生かそう」ぐらいに思ってマイペースを貫けば、ストレスをためずに受験を乗り切ることができると思います。