東北工業大学 ライフデザイン学部経営コミュニケーション学科
指定校推薦で合格
 

鈴木 くん
平成22年3月
T-フレックスコース卒
多賀城第二中出身

 

副キャプテンとして
100人を超える
部員のまとめ役に

毎日書き続けた
 野球ノートに成長を見る

 
手元に、手あかのついた数冊のノートがあります。硬式野球部に入部してから毎日書き続けた日記のようなものです。1年生のころは字もヘタだったし、書いている内容も幼くて、今とは全然違います。この3年間で随分成長できたと、改めて思います。
 監督から「野球だけでなく、私生活も身だしなみもきちんとするように」と、いつも指導を受けていました。だから、自分には「仙台育英の硬式野球部はほかの学校と違う」という誇りがあります。野球ノートもそういった指導の一つで、部員全員に課せられた決まりです。その日のできごとや練習を振り返り、自分の思いをノートに書きます。1週間に1回は新聞記事の感想もまとめなければなりません。練習で疲れているので毎日書くのはつらかったですが、読み返してみると楽しいし、書き続けることができて充実した気持ちです。ノートは一週間分まとめて提出するのですが、今思うと、それに全部目を通してくださった監督も大変だったと思います。

全員で流した涙は
 頑張った証しです


 ベンチに入りたいと思って頑張ったのですが、結果は出ませんでした。3年生になってからは自分の実力では試合に出ることは難しいと思ったので、チームのサポートに回りました。副キャプテンをやらせてもらったのですが、100人を超える部員をまとめるのは大変なことです。何でも率先して動くようにし、「こうやらなければいけない」と態度で示しました。悔いは残したくなかったので、できることは精一杯やったつもりです。
 1年と2年のときに甲子園に行くことができましたが、3年の夏は県大会で負けてしまいました。ミーティングの後、みんな、ぐしゃぐしゃになって泣き続けました。それぞれにいろいろな思いがあったのだろうなと考えたら、自分も涙が止まらなかったです。頑張ったから泣ける。いい涙だったと思います。
 練習は厳しかったので、普通の高校生のような生活を送りたいと思うこともありました。野球部以外のほかの友達と遊びたいと思ったこともありました。でも、部活から離れた今、野球部の人と遊んでいることが多く、一番楽しい。一緒に頑張ってきた仲間がいるのは素晴らしいことです。