岩手大学 教育学部生涯教育課程スポーツ教育コース公募制推薦で合格
 

若山 くん
平成22年3月
T-フレックスコース卒
大沢中出身

 

 

甲子園でベスト16!
佐々木監督のもとで
人間的にも成長できました

由規投手の力投に
 魅せられて仙台育英に

 
小学校3年から野球を始め、中学校では地区予選で優勝して県大会出場を果たし、高校も野球の強豪校に進学するつもりでした。仙台育英への入学を決めたのは、2006年の甲子園宮城県大会を観戦した時です。Kスタ宮城で行われた仙台育英と東北高校の決勝再試合で、前日に延長15回を投げ抜いたエース佐藤由規投手(現・ヤクルトスワローズ)が翌日も先発。由規投手の名前がコールされた瞬間、球場全体がうおぉぉっとどよめきで揺れたのが忘れられません。仙台育英は何度か絶体絶命のピンチを迎えましたが、そのたびにチームプレーや勝負強さで乗り越え、ついに勝利をもぎとったのです。私は選手たちが放つ、輝くようなオーラにすっかり魅せられてしまい、「自分もあのチームに入りたい。仙台育英のユニフォームを着て戦いたい」とインターネットで学校情報を調べて、部活に専念できるT-フレックスコースに来ました。
 野球部の練習は予想以上に厳しいものでしたが、T-フレックスの授業は教え方がとてもていねいで、部活と勉強を両立させることができます。また、同じコースには野球部員が多いので、テスト前は寮でみんなと一緒に勉強し、わからないところを互いに教え合って成績向上に努めました。

野球で教えられた
 周りへの感謝の心


 2年の夏、県予選で勝ち抜いて憧れの甲子園へ行き、ベスト16まで進みました。あと4回勝てば全国優勝……それまでは日本一なんて夢のまた夢、みたいな遠い存在でしたが、頑張れば手の届く目標なんだと実感した途端、心構えが変わりました。戻ってきてから練習にいっそう身が入り、常に実戦を意識して動けるようになりました。岩手大学でも野球を続け、将来は両親と同じように教師になって後輩の指導にあたりたいと思っています。大学では野球以外にもいろいろなスポーツに関する知識や技能、心理学や生理学などを学べるので楽しみです。
 高校生活を振り返ると、佐々木監督からは野球の技術だけでなく、「一瞬一瞬にすべてを出し尽くせ」「努力は必ずしも報われるわけではないが、続けることが大切。地道に努力しなければ成功もない」など、人生における重要な教訓や倫理観を教えられました。自分は、野球部で精神的に大きく成長できたと思います。野球とは、感謝の心。共に戦ってきたチームのみんなと監督、見守ってくれた両親、そして身体の一部となって働いてくれた道具にも感謝の気持ちを忘れず、これからも精一杯頑張ります。