東日本大震災のために遅れていた仙台育英学園高等学校の入学式が4月29日(土)、多くのご来賓と保護者の臨席のもと挙行されました。外国語コースへの入学者は39名でした。どの入学者もはつらつとしていて、大震災後の辛く、悲しい経験を感じさせないものでした。今後、3年間の充実した高校生活を心より願います。

■外国語コースに入学して
中山さん(しらかし台中出身)
 入学当初の不安も消え、今では友達や先生とも随分親しくなり、明るく楽しいこのクラスで授業を受けられて本当に楽しい。文武両道を目標として、この短い高校生活の一日一日を大切にして過ごしていきたい。

 
   

   

 4月25日(月)午後1時、加藤雄彦校長先生の激励を受けて、外国語コース2年生25人がILHA研修に出発しました。
 ILHAでの研修は4月27日からスタートし、当日はホノルル動物園より招待され、ゆっくり見学しました。

 28日からは英語授業が本格的に始まり、緊張したようですが、コインの使い方、買い物の仕方、クイズやジェスチャーゲームなどを多く取り入れ、楽しい授業です。ハワイ王朝の歴史を勉強したり、映画を見てその内容をエッセイにまとめたり、英語で発表したりしています。英語での発表に大部慣れ、また意欲的になってきました。

 ダイヤモンドヘッド登山をやり、ポリネシア文化センターのトンガとニュージランド村で文化を学習し、タヒチアンダンスを楽しみ、植物園のガーデンハイクではレイ作り、フィッシング、ハイキングに分かれて自然の持つヒーリング力を強く実感しました。「自然の偉大さと生命力を感じた」と感想を述べてガーデンスタッフに感心された生徒もいました。

 コラージュクラフトを共同制作することによって心を一つにし、傷ついた心が癒させることなどを体験しました。ホノルルの日本領事館のご好意により、5月17日夕方、領事館に招待され、生徒全員で宇宙飛行士若田光一さんのお話を直接聞く機会があり、大感激でした(詳しくは次号でお伝えします)。

 
   

   

 ハワイの人々がボランテイアでのホームテイを引き受けるとの申し出を受け、現在、外国語コース2年生が2ヶ月弱のILHA研修を実施中です。4月14日(土)にはハワイのローカルテレビ局キーテレビ(KITV)からローラ・ヤマダ(キャスター)さん、カメラマン、日本人スタッフ2名が取材のため、本校を訪れてしました。2年生の本田さんがインタビューを受け、被災の状況などを説明しました。またローラ・ヤマダさんはハワイのレインボー学園(現地人と日本人の子弟が日本語学習)の中等部の生徒からのたくさんのメッセージの書かれた折り鶴を持参してくれました。
 
 
   

   




 5月17日(火)、東京から講師をお招きして、外国語コース1年特別授業を実施しました。講師の坂井一任先生には生徒だけでなく、英語担当の先生方のための公開授業研究会(年に9回)の講師もしていただいています。指導内容や授業構成等について切れ味するどい指導をしていただいています。
 本学園では、英語のほかに国語と数学と理科で外部講師を招いて、授業研究を行っています。

■特別授業について
佐藤さん(利府西中出身)
 2時間という短い時間でしたが、坂井先生の話を聞いて長文の理解度が変わりました。私にとって長文読解は時間がかかってしまい、課題となっていました。坂井先生は文の構造を丁寧に説明してくださり、英文理解のコツが分かり、自信がつきました。今後は更に勉強して自分の確実な力にして大学受験に臨みたいです。
 
   

   
   
育英FLCニュース 平成23年度 第1号
平成23年5月19日発行
仙台育英学園高等学校外国語コース広報委員会
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