慶應義塾大学 経済学部経済学科一般入試で合格
 

日々の積み重ねで
成し遂げた
最下位からの挑戦

平成24年3月特別進学コース卒 今井くん(郡山中出身)

限られた時間で
集中力を高める


 特進の東大選抜クラスに入ってホッとして気が緩んだのかもしれません。最初のテストはクラスで最下位でした。面談で担任の先生にかなり厳しいことを言われ、さすがに危機感を覚えました。
 まず基礎的な力をつけるため、授業の内容をきちんと理解することから始めました。家では集中できないので、朝、授業が始まる前に1時間、放課後の講習が終わった後は、学校が閉まる8時半まで自習室に残って勉強。毎日計画を立てて、限られた時間内でやり遂げるように努力して集中力を高めました。自習室では受験を控えた3年生の必死な姿も目につき、余計に刺激を受けました。
 手ごたえを感じたのが1年生の秋です。いつの間にか、英語の長文を読めるようになっていたのです。成績がよくなると、さらにやる気がわいてきます。春休みに東京合宿に参加して東京大学を見学して以来、志望大学としての目標もでき、2年生になってぐんと成績が伸びました。1年生の時から積み重ねてきた努力が形になったのだと思います。とは言っても、ずっと順調だったわけではありません。3年の夏に成績が伸び悩んだときは、学校で配られた入試の問題集をがむしゃらにやることでスランプを乗り切りました。

精一杯努力して
心地よい達成感を味わいました


 受験生といっても暗いイメージはなく、高校3年間の生活すべてが充実していました。勉強の合間を縫って水泳部員として大会にも出ることができたし、1年時には校内の合唱コンクールで金賞を受賞しました。練習を繰り返すうち、バラバラだったクラスが一つにまとまって結果を残せたのは、いい思い出です。
 学校で精一杯勉強し、くたくたになって家に帰り、布団に寝っ転がる。そんな生活も楽しかったです。それは達成感を味わえたからだと思います。
 最初の目標だった東大には手が届きませんでしたが、私立では憧れだった慶應義塾大学の門をくぐることができました。また新たな達成感を味わうために、いろいろな資格取得に挑戦してみたいと思っています。