現役大学進学者による大学合格体験記
一般入試
   
 
   
 

東京大学
文科II類1年

平成16年3月特別進学コース卒
将監中出身

特進の先生を信じて
3年間惜しまぬ努力を

■寮生として気持ちを一新して
 高校生活をスタート


 仙台育英への進学を考えたのは,一般入試の受験したあとに送られてきた資料を見たときからです。資料に書かれている内容からは「特別 進学コースは勉強面では公立高校に負けないほど充実しているな」ということが読みとれました。
 それと大志義塾という寮の存在にも魅力を感じました。僕は「高校に進んだら気持ちを一新して勉強に専念しよう」と考えていました。高校で一生懸命勉強しておかないと将来の選択肢が狭まってしまう,と思えたからです。高校に進学して“一”からすべて新しくスタートするには,自分自身を全く新しい環境に置いてみるのがいちばん。それには寮に入るのが最良の選択と思えたのです。
 それで3月の公立高校の試験は受けないことにして,仙台育英・特進に僕の3年間を賭けることを決定。4月から大志義塾の寮生としてスタートをきることにしたのです。

■自室に入ったら
 とにかく勉強を始める


 寮での生活は想像していた以上に充実していて快適なものでした。
 まず第一に僕は「自室に入ったら勉強をする」ということを自分で決めて実行するようにしました。初めは無理矢理でも,部屋に入ったら勉強を始めるということを続けていると,いつのまにかそれが当たり前になってくるものです。1年生の時こそ土曜や日曜日には家に帰ったりしましたが,2年生の頃からはそれもやめました。学校にいるとき以外は基本的に大志義塾の自分の部屋で勉強する。こんな生活を続けたのです。

■同じ寮生達とときには
 励まし合い,助け合い…


 ですが,大志義塾での3年間が自室での勉強ばかりで味気ないものだったかというの,そうではありません。むしろその逆。大志義塾には僕と同世代の,それも同じ目標を持った仲間達がたくさんいます。彼らと過ごした3年間はとても楽しく,実りの多いものでした。
 たわいのない無駄話を夜遅くまでしたこともありました。気分転換に外に遊びに出かけたこともありました。ですが,ときには将来のことを熱く語り合ったり,また,数学や物理の問題を一緒に解き合うということもよくやりました。数学や物理の問題は自分一人だけで考えていると,どうしても見落とす部分が出てきたりするものですね。それが,友達と一緒に考えると「あぁ,そんな解き方もあったのか」と気付いたり,また,友達の質問に答えていると,自分自身の知識にあいまいな部分があることに気付いたり…。そんなふうに助け合ったり,励まし合ったりできる同世代の友達がいつも身近にいるというのは,とても良かったと思います。

■3年間,塾・予備校には
 いっさい通わず


 3年間,塾や予備校には通いませんでした。毎日の授業,そして朝や放課後,毎週土曜日の補講。これらをこなすだけで精一杯でしたし,学ぶべき内容もこれで十分だと思えました。
 1年生の時は毎日の授業を中心に。2年生になると勉強のペースもつかめてくるので,授業に平行して参考書や問題集を使って自分なりの勉強も進めるようにし,3年生になってからは参考書の選び方などを先生に相談しながらさらに自分の勉強にウエイトを置いて…,そんなふうに進めました。

■特進の先生をひたすら
 信じてついていこう


 そうして第一志望の東大・文IIに現役合格できたのですが,何が決め手になって合格できたのかというと,それはわかりません。ただ,公立高校に進んだ中学校時代の友達で,かつては「あいつは僕よりすごい」と思っていた連中がけっこう志望校現役合格を果 たしていなかったりする。これは僕自身が高校に進む段階で仙台育英・特進に決めたことが正解だったのかな,と…。いずれにせよ,目標をかなえることができたのは特進の先生方のおかげであることは間違いありません。塾や予備校に通 うことなく先生方のおっしゃることを信じての3年間だったのですから。それと,先にも話したのですが,大志義塾の存在,これも大きかったと思います。
 後輩達には,僕のように特進の先生をひたすら信じて努力を持続させていってほしい,そうすれば3年後にきっと夢がかなう…。これをメッセージにしたいと思います。



   
 
   
 

東北大学
法学部法律学科1年

平成16年3月特別進学コース卒
大島中出身

スランプに負けず
根気よく前進を

■努力を継続させるのは
 簡単なことではないけれど…


 人生のすべてにおいても言えることですが,受験というものにも“絶対”というものはないと思います。だからといっていい加減に勉強したり,あきらめてしまうのではなく,自分の目標の達成が絶対的なものに近付くように一生懸命努力し続けることが受験勉強には大切なことだと思います。
 努力し続けることは非常につらいことかもしれません。結果がともなわず苦悩することがあるかもしれません。だからといって努力することを怠れば,ただただそれまで積み上げてきたものが次第に失われていくだけです。それを取り戻すにはよりいっそうつらい思いをしなければならなくなります。それは本当に大変なことです。スランプに陥って成績が伸びずに,勉強を続けていくことが嫌になることがあるかもしれませんが,毎日少しずつでも根気強く継続していれば,マイナスになることは決してありません。
 必ず前進し,自分の目標へ一歩一歩近付いて行くことができると思います。後輩の皆さん,最後まであきらめずに,がんばって栄光を勝ち取ってください。


   
 
   
 
 

東北大学
経済学部1年

平成16年3月特別進学コース卒
北角田中出身

特別なことは何もせず
学校の授業を最大限に活用

  合格した今,3年間の自分の勉強生活を振り返ってみて,特別 なことをしたという記憶はあまりありません。それは裏を返せば,日々の授業がいかに質の高いものであったかを物語っているように思えます。
 受験勉強といっても一体何をすればいいか分からなかったので,学校で用意されたものをできるだけ消化するよう努めました。放課後には課外に参加し,国語の課外は二次試験前日まで出席しました。

■困ったことがあれば
 まず先生に相談を


 模試に関しては,できるだけ多く受けました。場慣れと,本番に似た問題をより多く解くためです。復習として,センター型の模試は模試の直後とセンター後,二次試験前の2回,東北大型は,模試の直後,センター後,二次試験前の3回復習しました。センターでの配点の高い現社,二次試験にも使う国語と英語,苦手科目の化学の4教科に関して,間違えた箇所をノートに写 して復習ノートを作りました。模試で一番大切なことは復習です。この時,解説はもちろんのこと,採点講評も見てください。そうすることで何を問われていて,どう答えればいいのかが分かり,点数につながるはずです。
 次に皆さんに言っておきたいことは,困ったことがあれば先生に相談してほしい,ということです。私は最終的に学部を決めたのが3年生の夏休み前と遅く,必要な政経をとっていませんでした。自分一人で勉強しようかとも思いましたが,自己流になることを恐れて,担任の大内先生に相談しました。大内先生が教科の先生に話をしてくださったおかげで,政経を履修することができました。センターでは納得のいく点数がとれたので,自己流でやらなくて本当によかったと思いました。
 最後になりましたが,大学生になった自分を想像しつつ,日々の勉強を頑張ってください。


   
 
   
 

東北大学
経済学部1年

平成16年3月特別進学コース卒
玉川中出身

仙台育英の整った受験環境を
最大限に生かそう


 大学受験を終えてみて私が大切だと思うことは,危機感を持って自分に厳しくしてやること」いうことです。これは言うのは簡単ですが,実行するのは大変難しく,自分自身も胸を張って実行できたと言えることではありません。しかし,自分に厳しくしてやれる人はそれだけの実力を持ち,尊敬に値する人だったということは確かです。

■英語は実力が反映しやすく
  努力を裏切らない教科


 勉強方法についてはまず初めに得意科目を最低1つは作るということです。私の場合は1年生の時に徹底的に英語の基礎力をつけるよう努力しました。英語は他の教科と比べて努力を裏切らない教科で実力が反映しやすい科目なのでお勧めします。私は文系だったので文系のことしか分かりませんが,文系で数学ができると差がつくので得意科目にできればかなり有利だと思います。私は1年生のとき数学の勉強を怠って,数学で痛い目にあったので,なおさらお勧めします。2年生のときは,英語力を伸ばすのと数学の遅れを取り戻すことで終わってしまいました。
 3年生になってからは,それまで先送りにしてきた国語に一番時間を割きました。3年生から教えていただいた大内先生のおかげで並レベルまで引き上げていただきました。国語は時間をかけてじっくり実力をつけたほうがいいと思います。理科と社会については,センター試験だけなら3年生からでも間に合いますが,私自身は対応が遅れて失敗してしまったので,夏休みくらいから早い時期に勉強を始めたほうがいいと思います。
 参考書についてですが,1,2年生の間は時間があるのでいろいろ試してみるのもいいと思いますが,3年生になってからは忙しくなるので計画的に勉強しましょう。私は3年生になってもたくさんの参考書を買いあさりましたが,正直ほとんど全部解くことはできませんでした。

■先生方を信頼して
 何でも積極的に相談を


 仙台育英では,公立にはないすばらしい受験のための環境が整えてあるので,皆さんはぜひ最大限に生かしてほしいと思います。実力と経験を兼ね備えた先生方もたくさんいらっしゃるので,大いに相談するべきだと思います。また,私は3年生になってから奨学生にしていただき,それによって責任感が生まれ最後までがんばることができました。担任の大内先生をはじめ先生方には感謝しています。本当にありがとうございました。


   
 
   
 

東北大学
理学部地球科学系1年

平成16年3月特別進学コース卒
矢本第二中出身

勉強の「質」と「量 」で
部活との両立は可能 です


 志望大学の合格通知を手にして,心からうれしく思います。後輩の皆さんも同じ気持ちを味わって欲しくてこの文章を書きます。

■部活に費やした時間を
 取り戻すように猛勉強の毎日


 私の受験スタイルは多くの人と異なっていました。入学当初から部活と勉強の両立を目指し,演劇部に入部したこともその一つです。演劇部では主に舞台係をしていて,大道具の製作や買い出し,当日の舞台での準備等たくさんの仕事を経験しました。公演後のお客さんの喜ぶ顔を見ると本当にうれしい限りでした。勉強では味わえない感動がそこにはありました。
 部活動にたくさんの時間を費やした私には勉強する時間が思ったより少なすぎました。1年生のときは予習復習もままなりませんでした。2年生になって予習復習に加えて問題集も解くなど少し余裕ができるようになり,部活を引退した3年生になってから,本格的に勉強をスタートさせました。こんな調子でうまくいったのは,何よりも勉強の質と量 があったからだと思います。予習復習で十分なほどの学力をつけてくださった先生方の勉強の質,少しの時間でも惜しく思い,さまざまな場所で勉強したという量 (教室,図書館,電車の中,はては駅のホーム),この2つがあったのが最大の勝因だったと思います。。

■受験に関係ない教科であっても
  授業はしっかりと受けるべき


 さらに他の人と大きく違っていたのは理科でした。2年生の頃,化学が全くの苦手科目だったので,3年生になってから独学で地学を勉強することにしました。もともと好きな教科でしたし,勉強するのはそれほど苦ではなかったのですが,困ったのは問題集がない,ということでした。センター試験対策のものは市販されているのですが,なかなか二次対策用のものが見つからず苦労しました。ですから私のように地学が好きな人間は別 として,安易に地学を選ぶのはやめておいたほうが無難だと思います(センターのみの人で他の科目がどうしても苦手だという人は考えてもいいのかもしれません。驚くほど点が取れます)。
 最後になりましたが,やはり授業はきちんと受けるべきだと思います。受験には必要ないからといってその授業時間を他の教科にまわしたり,睡眠時間に使ったりしたくなる気持ちはわかりますが,それはやめたほうがいいと思います。何よりもったいないと思います。全ての教科はつながっています。化学で得た知識は英語の長文や他の理科でも使います。社会問題は国語でよく見かけますし,数学だって物理と密接に関係しています。無駄 になることなどありません。きちんとこなし,自分の望むべき道を突っ走っていってください!


   
 
   
 

東北大学
農学部1年

平成16年3月特別進学コース卒
蛇田中出身

勉強の能率を上げるには
適度な息抜きも必要



 高校入学時から目標としていた東北大学に合格することができ,本当にうれしく思っています。

■授業と補講を積極的に受ければ
 実力はおのずとついてくる


 受験が無事に終わった今,高校生活を振り返ってみると3年間はあっという間でした。受験勉強に関して特別 なことは何もしていません。授業をまじめに聞き,補習などにも積極的に参加すればおのずと実力はついてくるでしょう。それよりも大切なことは,勉強中に適度な息抜きを取り入れることだと思います。息抜きは本当に効果 があり,リラックスすることでパンク状態の脳がリフレッシュされ,再びやる気が出てくるのです(少なくとも私はそうでした)。私は寮生だったのですが,寮の学習室で一緒に勉強していたT君とともに勉強に行き詰まるたびに外へ遊びに出かけていました。受験勉強中に遊びに行くなんて怒られるかもしれませんが,これが私にとって最良の休息方法であり,勉強は勉強でしっかりとやりました。要はけじめさえ持てば,遊ぶことにも効果 があるということです。皆さんもぜひ自分にとって最良の休息方法を見つけだして,上手に活用してください。
 最後に私が使っていた参考書を記しておきます。

[化学]
「化学IB・IIの新研究」三省堂
―化学で受験を考えている人に絶対お勧めです。化学に関して知りたいことはほとんど載っています。
「化学良問精選IB・IIハイクラス編」東進ブックス
―本当に難しいけれど全部できれば東北大学の化学は楽勝すぎると感じるはずです。

[生物]
「大森の生物論述問題の解き方」東京書籍
―論述問題には慣れておいたほうがいいと思います。

以上です。皆さん,夢に向かって頑張ってください!!


   
 
   
 

北海道大学
文学部1年

平成16年3月特別進学コース卒
湊中出身

自分に謙虚に,
目標にはどん欲に


■授業をしっかり受けた人は確実に合格,
 そうでない人は運次第…


 「背水の陣で北へ旅立つ」などと冗談を言えたのも前期発表の前まででした。首都圏の有名私立大学や東京の国立大学の前期試験に失敗し続け,とても焦りました。北海道大学は余裕だろうと思っていたのも遠い昔。後期定員も少ないうえに,総合問題には日本史と世界史の雑問が出題され,地理専攻の私はかなり動揺しました。
 後輩の皆さん,最後まであきらめないで学校の授業についていってください。受験を通 して分かったことは,模試の判定はあてにならないということ(A判定でも落ちることもあるし,D・E判定で合格することもある)。それから,授業をしっかり受けた人は確実に合格し,そうでない人は運次第ということです。
 最後に,自分には謙虚に目標にはどん欲に。まわりの人に対して感謝を忘れずがんばってください。


   
 
   
 

名古屋大学
工学部社会環境工学科1年

平成16年3月特別進学コース卒
矢本第一中出身

先生方を信用していれば
実力がつくこと間違いなし!



 仙台育英に入学し,1年生の頃から成績別にクラス分けがあったり,宿題や予習の量 が半端じゃなかったりして,高校生活は勉強漬けの3年間でした。もちろんそんな高校生活があったからこそ,今こうして合格体験記を書くことができたのだとうれしく思っています。

■補講の雑談と思われる話の中にも
  試験で役立つヒントが…


 勉強をするにあたって,私がこの3年間で学んだことはやはり,独学はよくない,ということです。先生方から何度も言われてきたのですが,私のクラスでは“独学のほうがいい”という雰囲気があって(もちろんそうではない人もたくさんいましたが…),授業中先生の話を聞かずに他の参考書を見ていたり,テスト前に教科書ガイドを丸暗記したりしていました。今思えば,早くこのことに気付いていれば,受験勉強ももっとスムーズにできたように感じます。ですから,もし独学をしている人がいれば今すぐにでもやめることをお勧めします。それから,普段の授業をきちんと聴くことはもちろんですが,朝や放課後の補講などにも積極的に参加したほうがいいと思います。私の場合は,放課後,杉森先生の地理の補講に出ていました。もともと地理が好きだったこともありますが,杉森先生の授業はとても面 白くて,先生が授業中におっしゃった雑談をマメにメモするのがとても好きでした。実際この雑談がセンター試験や模試で役立ったりしました。しかし補講では私大の問題中心の授業で,センターでしか地理が必要でない私には,少し難しすぎて初めの頃はこの補講に出るのをやめようかと思うことも度々ありました。しかしそんなとき補講で取り上げられた問題が8月のマーク模試に出たのです!  このときはとても後悔して,それ以降は補講に積極的に参加しました。先生方は私たちのことをよく考えて授業をしてくださっているので,先生を信用して間違いないと思います。実際先生を信用してきた科目は好きだったし得意でもありました。ですから,後輩のみなさんは,独学に走らずに先生方を信用してがんばってください。
 最後に,3年生のときの担任の大内先生には大変感謝しています。先生のお話を聞いて,私の考え方が変わったこともありましたし,本をあまり読まなかった私が先生の影響で本を読むようになりました。大学でも高校で学んだことを生かしてがんばります。


   
 
   
 

中央大学
商学部会計学科1年

平成16年3月特別進学コース卒
若柳中出身

自分に負けず根気よく
勉強を続ければ必ず報われる



 
皆さんは,志望大学は決まっていますか?もしまだなのであれば早急に決めることをお勧めします。もちろん大学の名前ではなく,将来やりたいことや興味のある分野を考えたうえで,決めましょう。

■大学に合格した人でも,はじめから
 勉強ができていたとは限らない


 まず大学の過去問題を解いてみて,その大学の要求していることを肌で感じてみてください。そのときに一つ注意点があります。解き終わった後,何を感じるでしょうか。できていたから安心するか,全くできずに不安になるか。前者はそのペースを保持すればいいと思いますが,問題は後者の場合です。確かにできないことには合格しません。しかし,本番の結果 を本番前に気にしても仕方がないことです。要は本番に合格ラインに達していればいいのです。ポジティブに考えましょう。大学に合格した人は初めからできていたから受かったのではなく,できない状態から何をどうすればできるようになるかを考え,実践してきた人たちだと思います。
 では次の段階です。志望大学も決まり,やることも見えてきたとします。勉強も正しいやり方でしっかりとやっている。しかし,思うように成績が伸びない…。こういう状態のことを心理学用語で「プラトー現象」というそうですが,心配することはありません。数ヵ月後には必ず学力が急上昇するという現象です。ですから根気よく自分に負けずに勉強を続けていれば大丈夫です。
 中間期,勉強をしている過程で,頭の片隅に置いていてほしいことがあります。それは「日々進化する自分を感じる」ということです。


■何かに全力で取り組むことは尊く,
 尊敬に値すること


 最後に,受験,ひいてはその先についての私自身の考えを述べたいと思います。勉強中に「こんなことをやる意味があるのか」と思うときがあるかもしれません。確かにそんなときもあると思います。しかし私はこう考えます。どんなことでも何かに全力で取り組むことは尊いことで,老若男女・職業を問わず,尊敬に値することだと思います。これとはまた別 のことですが,例えば受験終了後や自分の興味ある職業に就いたとき,結婚を迎えたとき,今まで生きてきてよかったと自分を肯定するときが来るはずです。そんなとき私は,これまでの楽しかったことやさまざまな苦労,やってきたこと全てを肯定できるものだと思い,さらには今までの人生はもしかしたら生き甲斐を感じるそのときのためにあったのだと感じることができるのではないでしょうか。最後に私の好きな言葉をこれから受験を迎える皆さんのために改作し,ペンを置きたいと思います。
 ALL ROADS LEAD TO VICTORY UNIVERSITY FOR YOU. (VICTORY UNIVERSITY FOR YOUとは,この文脈の場合,自分の興味・関心など自分にあった大学のことです)


   
 
   
 

明治学院大学
経済学部経営学科1年

平成16年3月英進進学コース卒
茂庭台中出身

先生方のご指導のおかげで
受験を乗り越えられました


■卒業したあとも先生は,
 何かと気にかけてくださって…


 高校受験に失敗したので,次こそはそうならないようにしようと入学以来思い続けてきました。一般 入試で受験しようと決めたのは2年生の頃からです。担任の相良先生,進藤先生,日本史の阿部先生をはじめとした先生方にご指導いただきながら受験を乗り越えることができました。特に相良先生は卒業式後も執務室へ行ったときも何かと気にかけてくださいました。大学でもがんばります。ありがとうございました。


   
 
   
 

同志社大学
法学部政治学科1年

平成16年3月外国語コース卒
岩沼北中出身

努力は惜しまない,
それが合格への近道です


 受験勉強をするうえで一番大切なのは“分かるまでやること”に限ると思います。分からない箇所があったら,教科書や参考書をどんなに遡ってもいい,先生に質問しながら,分かるまでとことん取り組む。その過程で,評判の良い参考書や予備校を利用してもいいと思います。ただ,合格というものは参考書や予備校が与えてくれるものではなく,自分自身で勝ち取るものだということを決して忘れないでください。そのための努力を惜しまないこと,それが一番の近道だと思います。

■志望大学の過去問題を
 ひたすら解いて傾向をつかむ


 私の具体的な受験対策は,過去問題を解くことでした。古本屋や学校にある赤本を他学部のものも含めて5冊分ほど解きました。
 英語や国語は,同志社大学特有の超長文ですが,設問のパターンもある程度決まっているので,最初に設問に目を通 すなど自分に合った解き方を身につけるといいと思います。時間配分や問題を解く順番も試行錯誤しておきましょう。
 選択科目は世界史にしました。同志社大の世界史は教科書に載っていない用語はほとんど出ません。山川出版の「詳説世界史」という教科書に基づいた,あるいはほとんど同じ文章を用いた空欄補充では,解答や選択肢として出てきた用語を教科書の索引は,鉛筆で囲みました。教科書の索引は,鉛筆で囲んだ用語にアンダーラインを引き,出題された用語の一覧として活用しました。厄介なのは正誤判定で,ここでは確実な知識が要求されます。センター試験の世界史を解いてみるのもいいかもしれません。それから文化史は必ずやったほうがいいです。私は通 学中や休憩時間にひたすら用語集や図説とにらめっこしていました。

ンター試験での悔しさをバネに
 2週間自分を信じて頑張った


 私はもともと私大専願で1年生の頃から行きたい大学を決めていました。ところが3年生の11月に同志社大学に行きたいという思いが強くなり,思いきって志望大学を変更しました。同志社大学のセンター方式では数学を必要としていたのでセンターまでの2ヵ月間は毎日数学を勉強しました。そのため,過去問題を本格的に取り組み始めたのはセンター試験が終わってから。センターでは本来の力を出すことができず,初めて挫折感をその悔しさをバネに,それからの2週間は自分を信じて最後まで闘い抜きました。“努力は人を裏切らない”。だから最後の最後まで決して諦めないでください。皆さんの健闘を祈ります。


   
 
   
 

東北学院大学
文学部英文学科夜間主コース1年

平成16年3月特別進学コース卒
鹿島台中出身

放課後の補講の
効果は絶大です!


 高校入学直後から2年生の初めまで,国立大学に行きたいと思っていました。しかし苦手な数学が足を引っ張り,悩んだ末,思いきって私立に絞ることにしました。早い時期に3教科に絞ったことが,私にとって合格への近道だったのかもしれません。

■英単語と古文単語は
 早め早めの対策を


 とはいっても,本格的に受験勉強に取りかかったのは3年生になってからでした。その分を取り戻そうと必死でがんばりました。家だと他のことに興味がいってしまって勉強に手がつかないので,毎日,学校が閉まるぎりぎりまで残って勉強しました。そして放課後に行われる補講も,受験科目だった,英語,現代文,政経は必ず出席しました。補講の効果 は絶大で,特に政経は,初め模試で30点以下しか取れなかったのに,池田先生のおかげで70点近く取れるようになりました。政経を勉強する人はぜひ池田先生に添削していただくことをおすすめします。必ず成績は伸びます。
 英単語,古文単語は「早すぎる」と感じるくらい早い時期から始めるべきです。おそらく早めに始めなかった人は全員後悔しています。私もその1人で3年生になってあわてて詰め込んだという感じです。英単語に関しては,「シグマ標準英単語4500語レベル」(学校で配られたもの),「ターゲット1900」を使いました。古文単語は,私の受験科目になかったのでやっていませんが,友達のほぼ100%の人は「ゴロ513」という,見た目が「ゴルゴ13」のマンガのような参考書を使っていました。くり返しますが,本当に早めに取り組んだほうがいいと思いますよ。

■本番で緊張しないように
  予行演習しておくのも手


 もうひとつ言いたいことがあります。それは,本命の大学よりも早い日程で絶対合格するような大学を受験して場慣れをすべきだということです。私の場合は,本命を1校しか受験しなかったので,試験の日も,合格発表の日もガチガチになってしまいました。皆さんにはそうなってほしくないので,ぜひ参考にしてください。
 最後になりましたが,第一志望の大学に合格できたのは,私1人の力だけではなく,支えてきてくださった先生方のおかげです。担任の下田先生はじめ,斎川先生,池田先生,受験とは直接関わりはありませんでしたが,遠藤先生,そのほかお世話になったすべての先生方,本当にありがとうございました。後輩のみなさんも,先生方に対する感謝の心を忘れずに,受験勉強に励んでください。


   
 
   
 

東北学院大学
工学部電気情報工学科1年

平成16年3月特別進学コース卒
利府中出身

受験対策は早ければ
早いほど力がつきます


 大学進学へ向けての勉強を始めたのはセンター試験の約1ヵ月前頃からでした。それまでは定期テスト対策で手いっぱいだったのですが,ある日模試の結果 を見て,このままではどこの大学にも行けないと思い,大学へ向けての勉強方法に変えることに決めました。今までは学校で渡されたテキストやプリントだったものを,模試の復習とセンター用の参考書に変えました。

■模試で解けなかった問題を
 復習して弱点を克服


 まず模試の復習についてですが,私の場合は,たまっていた模試の総復習という形になってしまいました。理想的なのは,受けるたびに解けなかった問題を復習し,次回の模試へ備えるという形が,弱点克服も確認できて良いそうです。これは某有名国立大学に合格した先輩がおっしゃっていたことなので間違いはないと思います。
 センター試験用の参考書は,「私立が志望だからセンターは関係ない」という人もやっておいて損はないと思います。私立はマークシート方式の大学が多く,センター試験と同じような問題が出題されることもあり,私にとって非常に役立ちました。
 早い時期から取り組めば十分な力がつくと思います。最後の1年間はとても短く,まだ大丈夫と思っていると時間が足りなくなってしまいます。まだ大学進学へ向けて取り組んでいない人は,そうなる前にぜひ受験勉強に取りかかりましょう。


   
 
   
 

東北文化学園大学
総合政策学部総合政策学科1年

平成16年3月英進進学コース卒
東華中出身

部活のかたわらコツコツ勉強,
それが驚くほど役立った


 高校に入学したときから大学への進学を考えていました。しかし大学のことを考える以前にまずやらなければならないことがありました。その中のひとつは,定期テストです。高校ではいい成績をとろうと努力して勉強に取り組みました。初めての定期テストでは予想以上の成果 を得ることができました。

■部活動を引退した3年生の夏から
 本格的に受験勉強をスタート


 私は吹奏楽部に所属していました。吹奏楽部は学校内での行事やイベント以外にも梅田川でのイベントや,吹奏楽コンクールなどの大会にも多数参加しています。部活動をしていたおかげで充実した高校生活を送ることができました。
 2年生になり,研修旅行などの行事も終わり秋を迎えた頃,本格的に進路について考え始めました。志望大学を決めるにあたって,相当悩みました。先生に何度か相談し,決定するまでに1ヵ月以上かかりました。
 進路に関してほぼ確定し,一安心したころ,部活動が忙しくなってきました。先輩方も引退し,自分たちが部活動を運営することになって,時間が過ぎるにつれて忙しさも増していきました。同学年の部員たちもそれぞれ忙しくなっていく中で,部活動をもっと良くしていこうと努力し,協力し合い,その結果 ,よりよい内容の部活動を行うことができました。
 3年生の夏になり,部活動も引退してようやく一段落。本格的に受験勉強をスタートさせました。引退する前から少しずつ受験勉強をしていたことが驚くほど役に立ち,助かりました。東北文化学園大学を受験する際,受験科目を選択するのですが,私は敢えて苦手だった英語を選び,克服も兼ねて受験に臨みました 。
 3年間の高校生活で勉強はもちろん,それ以外のことも多く学び,人としても大きく成長できたと思います。高校で学んだことは今後なんらかの形で役に立ち,自分を支えてくれると思っています。


   
 
   
 

東北文化学園大学
総合政策学部総合政策学科1年

平成16年3月教養コース卒
仙台第二中出身

受験は,得意分野の
「簿記」で勝負!


  この大学を受験するにあたり,私は一般受験で受けました。受験科目に「簿記」があったからです。仙台育英では文系II簿記コースを履修していたので,得意分野で受験できれば合格できる可能性が高くなると考えたからです。
 在校中は簿記検定の取得を目指していたので,ひたすらに勉強していました。授業では,問題集を時間の続く限り解いていくという勉強方法でした。自分のペースで行うことができたので効率よく勉強できました。授業でわからないところを先生に聞き,家でその問題や苦手なところを中心に問題集を解いていきました。そしてまたわからないところを先生に聞きにいく,ということをくり返し行いました。

■部活と勉強の両立は
  ルールを作ることで可能に


 部活動をしていたので,勉強に関しては苦労しましたが,自分の意志を強く持つこと,親に協力を求めること,娯楽を断つなどして,乗り越えることができました。
 小論文に関しては比較的,楽に取り組むことができました。もともと読書が好きなので,感想文を書くことをだいぶ前から行っていたので,文章の構成を考えるのにも慣れていました。おかげで本番でもいつも通 りに行えました。これから小論文の勉強を行うときは,本の感想文を書くことから始めていけばよいと思います。
 簿記の受験勉強のために使っていた問題集は,授業で使っていた一橋出版の「簿記実務検定試験合格簿記演習」や,「日商簿記検定模擬試験問題集」などでした。実力がかなりつくのでお勧めです。
 私はこの勉強法で大学に合格することができました。皆さんの受験勉強の参考になれば,と思います。


   
 
   
 

東北文化学園大学
医療福祉学部保健福祉学科1年

平成16年3月英進進学コース卒
向陽台中出身

早い時期から受験科目を
しぼって集中的な勉強を


 受験勉強を始めたのは2年生の3学期の頃でした。おもに英語・国語・数学で特に英語に力を入れました。英語は,ほとんどの大学の試験科目にあるので,特に重点的に勉強したほうがいいと思います。それから特に私立大学を受けようと考えている人は,早いうちからどの科目を受けるか決めておいたほうがいいと思います。

■効率的な勉強法を
 科目ごとに使い分けよう


 私の勉強方法について書きたいと思います。まず,英語は文法・構文・長文読解・単語をまんべんなくやってみてください。その中で文法・構文の勉強の仕方としては,例文を理解しそれから問題演習といったことをくり返して,やればいいと思います。国語では,とにかく読解の数を増やすことです。また問題集を選ぶのなら解説が詳しいものがよいと思います。数学では,基本,応用,実践といった順序で解いたほうがいいと思います。また間違った問題はその日のうちか次の日にもう一度解きましょう。
 そのほか注意する点として,睡眠時間はしっかりとるべきだと思います。また,勉強するときには集中してください。
 最後に健康に気を付けて,最後まであきらめないで頑張ってください。そして一人でも多くの人が栄光を勝ち取ることを心から願っています。


   
 
   
 

東北文化学園大学
医療福祉学部保健福祉学科1年

平成16年3月英進進学コース卒
宮教大附属中出身

テニス部で汗を流しながら
勉強も毎日コツコツと


■周りの友達が次々と
 進学先が決まり…


 硬式テニス部に所属しており,引退するまで部活と勉強を両立させてきました。部活を引退してからは,勉強一本で,少しの時間も無駄 にはできないと思っていました。
 本気で受験勉強を始めたのは,10〜11月頃だと思います。この時期は周りの友達が推薦で進学先が決まり,私だけ取り残されたような感じになってしまったのです。周りに流されそうになったこともありましたが,何とか乗り越えることができました。コツコツと毎日努力を重ね,最後まであきらめずにやり抜くことは大事だと思います。大切なのは毎日の積み重ねです。受験で改めて痛感しました。
 最後に後輩の皆さんに一言。「和して同ぜず」。



   
 
   
 

宮城学院女子大学
学芸学部人間文化学科1年

平成16年3月英進進学コース卒
岩切中出身

強い意志で頑張り抜けば
必ず努力が実を結ぶ…


■幾度となく迷い
 あきらめようとしたことも…


 念願だった第一志望の大学に合格することができ,今その喜びをかみしめています。  私が大学進学を真剣に考えた始めたのは,二年生になった頃からでした。それには多少なりとも周囲の人々の意見や,将来性というものが影響していたとは思いますが,やはり受験に挑むという最終的な判断を下したものは「なりたい自分になる」という強い意志でした。そのためには大学へ進み必要な知識や教養を身につける必要があると考えました。自分が本当に切望する道について,今自分が何をしなければならないか,そのためには何が必要かと考えたとき,大学進学をしようと心に決めました。
  しかし,一言で進学といっても簡単なことではありませんでした。三年生になり,ますます大学進学への重いが色濃くなる中,焦りのようなものがありました。周囲の友人たちが次々と推薦入学が決定していき,迷いが生じるようにもなりました。他にも道があるかもしれない。しかしそれは自分からの逃避であり,私は自分と向き合っていかなければなりませんでした。正直何度もあきらめようと思ったこともありました。けれどここであきらめたらこの先の人生,きっと同じようなことをくり返してしまうのではないかと,迷いが生じるたびに自分に言い聞かせました。
 
こうして考えてみると私にとって受験とは,夢への第一歩ということ以外に,やらなければならないことに真摯に立ち向かうという心の強さを得られた良いきっかけだったような気がします。その根底にあるのはやはりその強い意志なのではないでしょうか。大学に合格することができた一番の要因は,自分を信じて頑張り抜いたことだと思います。努力をすれば必ずや実を結びます。後輩の皆さんも自分の力を信じ努力を成功へと導いてください。




   
 
   
 

創価女子短期大学
現代ビジネス学科1年

平成16年3月外国語コース卒
東華中出身

「合格への執念」で
憧れの大学へ


 1,2年生の頃は,特に受験勉強はしていませんでしたが,高校卒業後は憧れのアメリカ創価大学か創価大学へ進みたいという希望と,両親への感謝の気持ちがあったので,日々の授業と定期考査は真剣に取り組みました。

■オープンキャンパスで
 目指すべき大学に出会う


 3年生になると,まず学部選びで悩みました。行きたい大学は決まっていたものの,そこで何を学んだらいいのだろうか,そんな思いに邪魔をされ,思うように受験勉強が進みませんでした。不安と希望を抱きながら夏のオープンキャンパスに参加しました。そこで出会ったのが,創価女子短期大学でした。受験生を温かく迎えてくれる先輩たちの瞳は真剣そのもので,希望と情熱と喜びに満ちていました。家に帰ってから初めて短大のパンフレットを見ました。私の学びたいことがすべてそこにありました。私は迷うことなく短大合格を目指して勉強を開始しました。推薦受験まであと3ヵ月。焦りも不安もありましたが,友達と励まし合いながら毎日全力をつくしました。予備校には行かずに,決めた参考書をやり,分からないところは学校の先生に何度も聞きに行きました。
  推薦受験1ヵ月前から英語面接のために放課後は,毎日ネイティブの先生に教えていただきました。全力を尽くして臨んだ推薦受験でしたが結果 は不合格。一般受験に向けてやらなければならないことは山ほどありましたが,私は無気力になってしまいました。しかし,家族と友達の支えと多くの人々の励ましが,私に大きな勇気を与えてくれました。立ち直ったときは,すでに2004年のお正月は過ぎて受験日1ヵ月前でした。迷いや不安感を感じている暇はありません。時計を見る余裕もないので何時間勉強したか分かりません。ただ合格への執念で何度も参考書の語句を頭に叩き込みました。
 合格発表の掲示板に自分の番号を見つけたとき,すぐには信じられませんでした。嬉しくて嬉しくて知っている人全員に報告しました。合格した今,あの辛かった日々もすべて楽しい思い出のように感じました。そして私を応援してくれた方々に恩返しをするためにも一生懸命学んで行こうと決意しました。
 後輩の皆さん,どうか常に希望を捨てずに勇気を持って進んでいってください。様々な思いを抱えていると思いますが,受験は大きなチャンスだと思います。まだ見ぬ 自分自身の可能性を信じて,自分らしく一日一日を過ごしてください。


   
 
   
 

サウスアラバマ大学
心理学科1年

平成16年3月特別進学コース卒
宮城野中出身

進路を決定するうえで
両親との信頼関係も大切に


 幼い頃から映画や音楽を通して,アメリカに憧れていた私は,中学生のときに心理学と出会い,そのまま二つを結び付けた夢を持ちました。アメリカの大学で心理学を学び,カウンセラーになる。これが私の夢です。

■日頃から自分の考えを
 両親にはっきりと伝えておこう


 夢を実現に近付けた今の私には,伝えたい事が一つあります。それは,進路を決定するうえで一番大切なのは,両親との信頼関係だということです。
 私がアメリカへの留学を決意した時,父以外の家族全員に反対されました。最近知ったのですが,母は『日本の大学に入れないからアメリカに逃げたんじゃないか』と思ったそうです。思わず「ひどい!!」と叫んでしまいましたが,よくよく考えてみると,自分が悪かったことに気付きました。普段から自分の考えをはっきり伝えて,口先だけではないこともしっかり証明していたなら,こんなふうには思われなかったでしょう。『心理学の研究が発達しているアメリカの大学でなら,自分の本当に学びたい分野が本格的に学べて,さらに,英語も身につくので,日本の大学で学ぶよりもずっと効率がよい』と一気に説明してもわかってもらえないのです。私の放った「アメリカに行く」という冗談にもなりかねないような言葉が,突然,現実味を帯びながら,疑ってしまうのも当然だと思います。
 信頼関係は一日にして成らず。今まで,私は気恥ずかしさから,自分の夢について,親と真剣に語り合うことを疎かにしてきました。その結果 ,私は,大きなダメージを受けることになりました。
 親子とはいえ,お互いの独立した個人です。私のようにならないためにも,今からご両親と進路について,腹を割って話し合ってみるのはいかがでしょうか。逆に,家族からの応援は本当に大きな力になります。