平成17年5月30日
保護者の皆さまへ 
仙台育英学園高等学校
秀光中等教育学校
校 長 加 藤 雄 彦
 
 

  5月22日、多賀城市で発生しました暴走RV車による本校生徒死傷事故から1週間が経ちました。第11回「ウォークラリー」中、酒飲み運転の車が信号無視で横断歩道を青信号で渡っていた1年生の列に突っ込み、齋藤 大君、三澤 明音さん、細井 恵さんたち3名が事故の犠牲になりました。ご遺族のお気持ちを考えますと、おかけする言葉が今も見つかりません。ひたすら3名の安らかなご冥福を祈るしかありません。

 また、入院中の4名は怪我と闘いながら、医師たちの懸命の治療を受けているところです。一日も早いご回復とふたたび元気な顔で学校生活を過ごせるようになることを願っております。

 さらに、多くの生徒がこの重大かつあまりにも悲しすぎる事故に直面し、自分と向き合う毎日が続いております。宮城県をはじめ臨床心理に従事される関係者のみなさんの献身的なご援助をいただきながら、こころのケアーを実施しております。

 各家庭におかれましてはお子様と全国各地でおきている交通事故についてお話し合いをする機会も多いことと思います。

 すでにお知らせしています生徒会主催の「お別れの会」では事故で犠牲になられた3名をいつまでも忘れず、こころの中に大切にしまっておきたいという趣旨で実施されます。しかし、われわれ仙台育英学園関係者、同窓生6万余名にとっても、筆舌で表すことが困難な重大かつ深刻な事故をいつの間にか風化させることがないようにするため、本校学則に基づいて上記の「アイライオンデイ」を制定したいと考えました。生徒への安全対策を徹底させ、二度とこのような出来事がおこらないよう厳しい誓いの日となるよう受け止めております。生徒ならびに保護者の皆さまにおかれましては本校の教育方針をご理解のうえ、「安全と安寧を祈る」大切な日と位 置づけて、3名のかけがえのない若い命の尊さをお考えいただければ幸いです。なお、生徒は6月1日が休業日となりますことを申し添えます。

 
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