“STAND” カラーボトル ライブ Supported by 仙台育英学園“I-Lion-Day”
鈴木共子さんへのインタビュー
ー4年前、平成17年5月22日の事故について鈴木さんはどのように感じていらっしゃいますか?

「報道番組で知ったんですけれども、息子の事故は2000年、あれから私は本当にこのおかしい法律は変えたいということで署名活動をし、また、生命のメッセージ展という活動をして交通事故、あるいは飲酒運転撲滅を求めて必死で頑張ってきました。その中で事故を知りまして、衝撃、ショックでした。私たちが精一杯一生懸命頑張っているのにまだまだなんだ、そんな思いをした記憶があります」


ーそもそも「生命のメッセージ展」を始めようと思われた理由は?

「私たちは悪質なドライバーに対して量刑をもっと重くしてほしいと、そういうふうな署名活動をしましたけれども、果たして厳罰化だけでいろんな事故を防げるのかと、人の心にきちんと訴えていきたいと思いました。私はアーティストで作り手ですので、アートという手段を通じて伝えていこうと企画されたのが生命のメッセージ展なんです」


ー今日はI-Lion Dayということで地元出身のカラーボトルというバンドのライブを通じて飲酒運転を撲滅していこうというキャンペーンを行っているのですが、このような方法をとることについて鈴木さんはどのようにお考えになりますか。

「素晴らしい取り組みだと思います。即、若者たちの心に伝わると私は思いますし、先ほど申し上げましたように生命のメッセージ展もアートです。さまざまな表現手段を通して、私はメッセージを伝える必要があると思っています。今私たちは『生命のミュージアム』という、命をキーワードにしたミュージアムを作っているところです。命をテーマにした音楽、もちろんライブもやります。それから演劇や映像なども含めて、そんな試みの第一歩を踏み出したところです」


ーこれから車社会の中に入っていく高校生のみなさんに鈴木さんからメッセージをお願いします。

「車は夢を与えて世界を広げる素晴らしいものだと私は思います。でもさきほども申し上げましたように、使い方次第で凶器になってしまうのだという、そこのところを強く強く認識していただきたいと思います。みなさんは大切な先輩を飲酒運転の犠牲で亡くすという体験をされました。私があえて皆さんに伝えたいことは、亡くなった先輩の方たち、それだけではありません、飲酒運転だけでなく交通事故で亡くなられた人たちの分まで皆さんはこれから精一杯生きて欲しいと思っています」
 
 
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