飲酒運転根絶を訴える方々と
共に力を合わせて


 11月1日と2日の2日間、埼玉県さいたま市のJR大宮駅前で、本校生徒会を中心としたメンバーが飲酒運転根絶の署名活動をおこないました。
 これは、かつて東京都台東区JR上野駅前、仙台市中心部で共に署名活動をおこなった『飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会』のメンバーの方々からの「一緒に署名活動を!」との呼びかけに応じたもの。2007年の『I-Lion Day』の日に多賀城校舎のライオンズホールで講演をしてくださった井上保孝さん・郁美さんご夫妻も幹事として所属する『飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会』の方々ほか、今回は『埼玉県断酒新生会』の方々も加わりました
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
被害者遺族会と埼玉県断酒会の
メンバーの方々と一緒に


 
朝10時、早朝に仙台を発って東北新幹線で大宮に到着した生徒会メンバーは制服姿にライオンマークの入った青いキャップをかぶり、署名用のボードを肩から下げて、大宮駅前のペデストリアン・デッキの上に。大宮駅構内からは仕事に向かう人、休日の外出らしい人、ジャージ姿にスポーツバッグを持った中学生や高校生…、次々にペデストリアンデッキへと出てきます。秋晴れの穏やかな天気で、立ち並ぶビルの上には青い空。生徒会のメンバーのほか、背中に「絆」の文字が書かれたTシャツを来ているのは『飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会』のメンバーの方々、青いシャンバー姿は『埼玉県断酒新生会』の方々、デッキの上のさまざまなところから「飲酒運転根絶の署名をお願いします!」の声が響きます。
 
僕らがお酒を飲むようになっても
そんなことは絶対にないよう誓って


 今回の署名活動は、駅構内から出てすぐの場所で、電車を降りて目的地へと急ぐ人たちが多いせいか、前回の上野公園でのような“休日のゆったりとした雰囲気”とは少し異なるところがありました。そんな中で、積極的に署名への呼びかけに応じてくれたのは高校生や中学生。部活前の運動着姿の中学生・高校生も積極的に私達の言葉に耳を傾けてくれ、署名に協力してくれました。
 そんな彼らの言葉のいくつかを紹介しましょう。

「僕達の学校でも去年、学校のすぐそばで生徒の一人が交通事故に遭うという事件がありました。仙台育英でそんな大きな事故があったことは初めて知ったのだけれど、やはり僕らが大人の人たちの飲酒運転によって大変な目にあってしまうというようなことは絶対にあってほしくない」(大宮市内の男子中学生)

「夜中に車で轢かれた人が3kmも引きずられたという信じられないニュースを、先日、テレビで見ました。あの犯人がお酒を飲んでいたかどうかは分かりませんが(この日の数日後、飲酒運転によるものと判明)、事故により被害者を不幸にさせるようなことは許されないと思います。それもお酒を飲んでなんてことは絶対にだめだと思います」(大宮市内の女子高校生)  

「僕らが成人してお酒を飲むようになったときにそんなこと(飲酒運転をすること)は絶対にないようにと心に誓いながら署名しました」(大宮市内の男子高校生)
 
事故に遭われた方やご遺族の
お話に直に触れて…


 署名活動は2日間、午前10時から日が陰ってくる午後4〜5時までおこなわれました。署名活動をおこなった生徒会の面々にもさまざまな強い思いが残ったようです。
 「署名活動の合間に、被害者遺族の方々からさまざまなお話を伺いました。また、署名に協力してくださった方のなかには交通事故の被害にあって車椅子の生活を余儀なくされている方もいらっしゃいました。その方は、飲酒運転による事故の被害者なのに加害者が酔いをさましてから出頭してきたのでまともな保障を受けられていないとか。現実のお話を前に、私達の署名活動の意義を、さらに強く感じました」(仙台育英学園高等学校生徒会・英進進学コース2年・大江さん)
 2日間の署名活動に参加した生徒は21名、教職員8名。2日間の活動により、7008名からの署名が集まりました。