育英通信89号 第1特集 「平成16年度 大学入試を振り返って & 平成17年度 大学入試に向けて」
大学進学に対する取り組みと
本年度の進学状況
進学推進本部長 若松 武徳
 
▼進学に対する新しい取り組み
 本学園には進学指導を担当する各コースを横断したトップの組織として、進学推進本部があります。その核となって活動しているのが50名の教員から成る「70%club 統括推進委員会」であります。この会の目標は2つあって、1つは卒業生の70%を現役で大学へ合格させること(量 的目標)。もう1つは国公立大学へ現役で100名合格させる(質的目標)という、大変ハードルの高い目標を掲げております。
 私どもはこの目標を達成するために、各コースの実態に応じてあらゆる施策を講じた進学指導を展開しております。低学年のうちから、実社会で活躍の一般 人による「進路講話」を実施し早い段階で進路の啓蒙に取り組んでおります。また「進学club」を設け、同じ大学への進学を目指し志を同じくする生徒同士が顧問の指導のもと、進路先を研究して進学に対する意識を高めております。そして、日常の授業や放課後の課外の充実は勿論のこと、チューターや予備校の講師による夕刻からの学習、本学園教職員による専門分野の特別 授業や強化指導、「プラン2000」の宿泊研修、東京教育事務所での東大生による学習会、また公文式学習やZ会添削による自学自習、そして各コース独自による土曜日のブラッシュ・アップ学習と多様な学習機会を多く設定しております。生徒は進学目標達成のためこれらの学習機会を自分で選択して意欲的に取り組み、表にあるような素晴らしい成果 を上げております。

▼超難関大学に合格した本年度の進学状況

 「70%club 統括推進委員会」の活動によりまして、きめ細かい進学指導が学園全体に浸透し生徒自身の進学に取り組む姿勢が年々意欲的になってきております。表の資料でおわかりのように進学率も向上の一途をたどっております。第1次3ヵ年計画の目標でありました700名の現役実合格者を平成13年度にクリヤーし、平成14年度より新たな前記の第2次計画を立て一層の向上にむけて生徒共々努力しております。
 本年度は生徒数が200名減少したこともあり、大学実合格者が694名(−60名)と減っておりますが逆に合格率は伸びており、四年制大学希望生徒の79%が現役で合格しております。特に今年度は学園の進学指導の評価が年々高まり、また、秀光中等教育学校一期生の善戦もあり地元東北大学に現浪あわせ23名の合格者を出したこと、そして超難関といわれる東京大(文II)、一橋大(法)、お茶の水女子大、東北大(医)、山形大(医)、名古屋大(工)とレベルの高い大学に多くの合格者を出したことが特徴であります。学園としましては、これまでの指導実践を踏まえて、一層、組織を生かし共通 理解を深め、全教職員結束して進学向上をはかってまいるつもりでおります。
 平成17年度の創立100周年に向けて、新たな厳しい計画を立て、より一層、質的量 的な向上を目指し、全教職員一丸となり努力してまいりたいと考えております。
 なお、中高一貫教育を実施した秀光コースも昨年4月より、名称を「秀光中等教育学校」と変えスタートしております。秀光中等教育学校一期生の進学状況は後日、詳細を分析しご報告させていただきます。
■過去3カ年の現役進路状況
H14.3卒
H15.3卒
H16.3卒
卒業生
1,402
1,579
1,385
推薦実合格者
364
471
454
一般 入試合格者
266
283
240
大学実合格者
630
754
694
現役のべ合格者
856
958
862
専門・各種学校合格者
302
355
305
就職決定者
213
252
215