第4号
 

 
秀光中等教育学校・
仙台育英学園高等学校 (特別進学、外国語、英進進学、教養、フレックスコース)
通信制課程からの報告
   
■秀光中等教育学校
   
日本一の中高一貫校を
目指して

副校長 若松 武徳

 一期生に続き、秀光中等教育学校二期生も進学面で大健闘してくれました。初めての東大生の誕生、国立大医学部への多数の合格、首都圏でもこの躍進ぶりが注目されております。この要因は何といっても、常日頃の秀光教育の賜だと思っております。特別 講座をはじめとするレベルの高い教科指導、秀光祭・ユーロスクール・合同ホームルーム・そして京都研修など質の高い教科外活動が秀光教育の巾と厚みを増したことも成功の大きな要因と考えられます。低学年から高学年にまたがった六年間の一貫教育が見事に開花したことを私共としましても大変嬉しく思っております。今後もさらに中高連携を深め、研鑽を積み日本一の中高一貫教育学校を目指して努力してまいりたいと思っております。
 
■特別進学コース
   
プラン2000は宮城野校舎でスタート
「建学精神」を
新たに加えて

教頭 大内 末男

 今年度から各学年ともに六学級、コース全体が宮城野校舎に統合されました。職員執務室も二室になり、執務室Iは一・二学年関係ですが、執務室II(旧受験対策室)は三学年関係の先生が中心で多くの生徒が毎日放課後遅くまで指導を受けています。放課後学習会は今年も午後八時半まで行っています。
 昨年度からスタートした、自学自習の習慣を身に付けるための「P2000」は、今年は5.22の事故により当初計画を変更し、1〜6組の一巡目は宿泊なしの夜間までの学習ですが、二巡目から宿泊研修を考慮中です。「建学精神」を新たに加えて6月24日(金)から宮城野校舎でスタートし、今までのところ公欠を除いて全員参加して真面 目に取り組んでいます。
 特進コースの学校設定科目は「Self Development Seminar」で、目的と内容は「読書力、自己表現力の養成。大学入試の小論文、面 接試験対策として小説、評論、時事問題などを読ませ、意見、感想を書かせて発表。また、英語の文章を読み英語による表現力の養成。」です。各学年の担当の先生方を中心に、組担任と生徒協同して、毎朝指定の課題に取り組んでおり、来春の成果 が期待されます。
   
■外国語コース
   
チャレンジする生徒達
教頭 永井 惇

 昨年7月、長期留学に出掛けた10名の生徒が7月に入り次々と帰国している。心身共に太って帰国するところを見ると外国ではそう苦労していた様子もなく皆楽しかったとのことである。
 5月22日の悲惨な事故から、ようやく立ち直り、今年の留学生希望は大変多く22名で更に短期の3ヶ月希望も7名程おり近年に無い程多いので驚いている。
 若いうちに、どんどん未知の世界にチャレンジすること、自分の英語力を試し、更に自分を磨きあげること等とても素晴らしいことと考えている。
 何でも “自分の力で”と云うことは高校生としてすがすがしさを感じる。3年生も受験体制に入りAO入試受験が増加の傾向にある。
   
■英進進学コース
   
英進進学コースの
目指すこと

教頭 石田 昌彦

 7つの類型を持つカリキュラムを編成し、生徒の適性、進路、学力に応じた授業を実施しています。17年度入試で千葉大学(工学)、山形大学(工学)を始めとして、進学希望者の84%が合格したのもその証左といえます。さらに特別 選抜クラス(AJ)は完成年度を迎えます。土曜日に実施している一年次の基礎学力フォローアップ講座(数学・英語)は三年目になります。生徒各自も高く自己評価しています。今年度より、全学年で、生徒の基礎学力の定着と向上を目的とした学校設定教科「公文英語・漢字検定・英語検定」と建学精神の理解と具現に努めるため、一年次で2泊3日の『那須研修』を核とする学校設定教科「建学の精神」を編成し、実施しています。
   
■教養コース
   
教養コースの目標
教頭 鈴木 勝

1 基本的な生活態度の育成
 ゼロ・ディフェクトを徹底指導し、完全に成し遂げること。これが、仙台育英の名声をたかめることでもある。
2 進路の徹底指導
 生徒一人ひとりの「夢」実現させるために、個性・特性を引き出し、かつ伸長させ、目標とする夢を実現させること。
3 教育に対する柔軟な対応
 今までの既成概念を改め、多種多様な創意工夫を行い、教育と育成にあたること。
 以上の3項目を実践し、より良い教養コースを目指します。
   
■フレックスコース
   
3年目を迎えて
教頭 瀬戸 信男

 15年度に新しくスタートしたこのコースも、3年目を迎えた今年度は341名の明るく、元気な新入生を迎えることができました。
 フレックスコースは、現代に求められている高校教育の個性化、多様化に対応する教育課程を編成して学習を進めている。例えば学校設定教科として、48科目の選択講座を設定し、選択出来るようにしてあるが、今後も多種・多様な生徒のニーズに応えるべく、このコースの特色である「ゆとり」と「自主性」を尊重し、常に研鑽を積み、発想を転換しながらより良い教育課程を編成しなければならないと思っている。
   
■通信制課程
   
平日スクーリングの開始
教頭 齋藤 努

 通信制課程は、勤労青少年や個人的な事情で、毎日学校で学習することができない生徒たちのために設置されています。主として「自主学習」が基本ですが、教員の懇切丁寧な週2回の面 接指導(スクーリング)とレポート作成を通して、高等学校卒業の資格を得られます。
 今年度から他校にない試みとして、隔週毎に平日の面接指導を実施し、大きな成果 を上げています。中には、時間のゆとりを生かし、本格的な受験勉強をして大学進学を目指している生徒も多く見られます。
 現在は、ILC宮城、ILC青森、ILC東京の三校体制で、各校間の交流事業なども計画しています。
   
   
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