第10号 | |||||||||||||
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アイ・チャレンジ125 - 東日本大震災復興バージョン - 学校法人 仙台育英学園 理事長 加藤 雄彦 |
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春東日本大震災から4ヵ月が過ぎ、真冬を思わせる3月11日の寒さから一転して、本格的な夏の到来を感じる季節になってきました。とは言え、大津波の犠牲になられた方、家を失われた方、家族をはじめ大切なものを奪われてしまった方の心情を察するとおかけする言葉が見当たりません。 さて、本学園はすでにお知らせしているとおり、この大震災により深刻な被害を受けました。特に宮城野校舎の損傷は甚大であり、文部科学省から派遣された専門家グループの調査によると建物の多くが大規模修繕もしくは改築のいずれかを選択する内容の判定を受けました。 去る5月27日(金)に開催された理事会・評議員会では「仙台育英学園 東日本大震災復興計画」が了承され、宮城野校舎の改築、多賀城校舎及び多賀城セクションの復旧が6月上旬から本格的に始まりました。それぞれの被害箇所により工期は異なりますが、宮城野校舎内に建築予定の新栄光、新南冥は平成25年3月の完成を目指します。そして、新北辰(体育施設)は平成26年3月からの使用開始を予定しています。 奇しくも「アイ・チャレンジ125」の主題の一つであった宮城野校舎再開発計画案を具体化し、10年近く前倒した内容で実施することになります。そのため、財政的な裏づけの部分で公的な大規模支援を受けない限り、この計画は成就しません。 さらに、国内外の皆様から本学園の速やかな復興を望まれ、多額のご寄付を頂いております。本当に有難く、心より御礼申し上げます。これから約3年に及ぶ大事業を進めていくために、皆様の周りからも同様のご支援の輪が拡がって参りますことを願っております。 宮城県全域が全て被災地であるという厳しい状況ではありますが、学園の生徒たちが安心して学校生活を過ごし、職員が安全な職場環境で日々の教育活動を展開できるように甚だ微力ではありますが、創立者加藤利吉先生の教えを擁して学園復興を成し遂げる覚悟です。なお、下段の表は復興・復旧に要する費用の概算ですので、ご参照願います。 |
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