第14号
 

 
ー 外国語コースから ー
国際バカロレア認定校となって
 

  仙台育英学園高等学校は平成27年2月17日にIBDPの認定校となり世界中に2500校以上あるIBDPワールドスクールに仲間入りしました。そして今年度4月から外国語コースでIBDPプログラムをスタートさせることができました。IBの全ての科目を取っているフルディプロマの生徒が9名、一部の科目を取っているサティフィケット生徒が9名でスタートしました。仙台育英学園がIBDPを導入したのは、開校以来推進してきたグローバル人材を育成し、世界に送り出したいという教育方針があったからだと思っております。IBDPを導入する主なメリットとしては、次の3つが考えられます。

一、コミュニケーションスキルやICTスキルなど先行き不透明な21世紀を生きていくために必要な様々なスキルを身につけることができることです。
二、IBディプロマを取得すると世界中の大学の入学資格要件を獲得できるということです。さらに日本でもIBディプロマを入学資格要件にする大学が増えており今後も増えていくことが予想されます。
三、仙台育英学園高等学校は世界中のIBスクールのネットワークに入ったので海外のIBスクールとの様々な交流の可能性が広がることになります。

 IBDPの授業は生徒中心に進行します。生徒が自分で考え、調査、研究をし、発表するというように、生徒が自分自身で、あるいはグループでコラボして活動しながら進みます。教員はファシリテーターの役割を果たします。日本の従来型の授業とは根本的に異なる方式なので、生徒にとっては語学力の向上もさることながら、IBDPを受講するためにはコンピュータスキル、コミュニケーションスキル、探究スキルなども磨かなければなりません。そこで外国語コースでは一年生の時から「科学と人間生活」や「オーラルコミュニケーション」の授業を英語でイマージョン授業を実施し、さらにIBDP受講希望者には「コミュニケーション英語」や「英語表現」などの授業を活用してトライアルレッスンを実施しております。このIBDPで育成しようとしているスキルは、IBDPを最終的に取る取らないにかかわらず国際市民を目指す生徒にとっては是非身につけてほしいスキルだからです。
 IBDPの教科は6つのグループに分かれており、母国語(日本語A、英語A)、外国語(英語B、日本語B)、数学、社会(世界史)、科学(化学か生物)、芸術(音楽かビジュアルアート)、以上6教科のうち、ハイアーレベルの科目を3教科、スタンダードレベルの科目を3教科選ぶことになります。また、そのほかにコア科目といってTOK(知の理論)、EE(課題論文)、CAS(創造性、活動、奉仕)を履修することになります。本校は留学生や帰国子女を受け入れていることから英語Aを開設、世界史を英語でも提供しています。
 IBDPは外国語コースで実施することになりますが、原則的にどのコースからも受講することが可能です。
 今後の課題としては、生徒の進路面についてです。国内外の大学の情報を収集し、生徒に提供することです。大学に認知してもらうために本校のIBDPを宣伝することも必要です。また、デュアルプログラムであるので英語力をTOEFLなどで担保することも必要です。
 仙台育英学園高等学校として優れたグローバル人材を輩出できるようIBDPを発展させていきたいと思います。

多賀城校舎 外国語コース
IB担当教頭 高橋 郁夫


  
 
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