第15号
 

 
「仙台育英孔子課堂」の設立について
 
▲仙台育英 孔子課堂除幕式【2016年5月12日】

 本年5月12日、駐日公使参事官をはじめ多数の中国政府関係者並びに教育関係者ご臨席のもと、本校外国語コース生徒の見守る中、本校加藤雄彦理事長・校長先生と中国北京航空航天実験学校、呉鵬程(ごほうてい)校長が、パートナー提携校となる協定書に調印、贈られた「孔子課堂」の銘板が披露され、中国政府が中国語教育の推進と文化交流拠点として海外に開設する「孔子課堂」が、東北で初めて本校多賀城校舎に設置されました。平成25年3月、本校校長先生が中国駐新潟総領事館王華(おうか)総領事を訪ね、「孔子課堂」設置申請書を提出、平成27年8月に、本校の長年にわたる中国との交流促進への尽力が評価され、中国政府教育部より正式に設置認定を受けたものです。
 本校ではこれまで数多くの中国人留学生を受け入れており、外国語・英進コースにおいては選択第二外国語として中国語教育を実施しています。またこれまでの北京体育学院との業務提携を生かし、卓球を中心に中国での遠征合宿、中国人留学生の受け入れ等、積極的にスポーツ交流を進めて来ました。更に仙台市の姉妹都市である吉林省長春の長春外国語学校との姉妹校締結を機に、研修旅行をスタートさせると共に、中国人教員を招き質の高い中国語授業を実践して来ています。本校ではこれまで培った、これらグローバル人材育成事業のノウハウを生かし、「孔子課堂」設立の準備を着々と進めて来た所です。
 今後は、本校多賀城校舎国際センター・孔子課堂室を中心に、生徒たちの意見・要望も取り入れながら、教育事業及び課外・交流事業の二本立てで事業を計画・実施してゆく予定です。外国語・英進コースでの中国人教員による更なる中国語授業の充実と質の向上、中国語履修の他コースへの拡大、また中国語検定試験等にも対応できる内容としたいと思います。更に校内においては、音楽・芸術・文学・料理等、中国文化に関する特別講座を開設することで、生徒たちに「現代中国を学ぶ」機会を提供し、中国語や中国文化教育の質的向上を図ると共に、将来は一般対象の中国語、中国文化の講座等を開設し、地域にこの事業を還元して行きたいと考えています。また校内に中国語ミニ図書館・中国ルームを設置し、本校生徒と留学生が大いに交流できる場を提供すること、また提携先北京航空航天実験高等学校への短期研修旅行や長期留学プログラムの実施、牽いては北京航空航天大学への進学に繋げて行くことも重要です。
 この事業が中国の言語・文化の理解を促進させ、両国の教育文化交流と友好関係の強化・発展に繫がり、両国高校生のグローバルな人材育成に役立つことを大いに期待しています。

多賀城校舎・孔子課堂長 
鈴木 茂幸


  
 
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