英進進学コース
岩手医科大学 歯学部 歯学科に指定校推薦で合格

英進進学コース
近藤さん
(築館中出身)

ボランティア活動で福祉の現場を体験したことが
面接官の共感を得ました


■チューターのおかげで疑問もすぐ解決します

 中学ではバスケット部に所属して県大会ベスト8まで勝ち進み、完全燃焼しました。でも、部活に打ち込んだ分だけ成績は降下。(このまま地元の高校に入ったら、周りの友達とだらだら遊んで大学進学は難しいのでは?)と危機感を持ち、寮のある仙台育英を選びました。

 寮の良い点は、わからないところをチューターに気軽に質問できることです。質問分野がチューターの専門外だった時は、たとえ深夜でも他のチューターに電話で聞いてくれるほど親切で、頼りになるお姉さん的存在です。他にも、寮では私と同じように医歯薬系を目指す先輩や同級生が必死に勉強している姿を目にするので、怠け心が起きません。 

 特進コースはついていけるかどうか不安だったため、基礎からやり直せる英進コースにしたのですが、選抜クラスは全員が大学受験をめざす人たちでピリピリした雰囲気。特進よりは楽だろうという甘い考えはすぐ吹き飛びました。数学や生物など理系の受験に関係した教科は、模試やセンターで威力を発揮する実戦的な授業です。先生の解説・黒板・プリントと三段構えで、ノートを見返せば内容が完璧にわかるようになっていて、復習する時に大変役立ちました。

■医歯薬系を目指すなら地域への奉仕活動は必須

 幼い頃、歯科医の父が高齢者の施設や自宅へ往診するのにくっついていき、治療を終えたおばあさんがうれしそうに微笑むのを見て、いつか自分も人の役に立つ仕事につきたいと思うようになりました。

 インターアクトクラブに入ったのは、医学部を目指している寮の先輩から、「医歯薬系志望なら、ボランティア活動をしたほうが受験で有利になる」と勧められたからです。老健施設の車椅子掃除、梅田川清掃、青葉区民祭りのゴミ拾いなど、さまざまなボランティアで地域の人たちと関わりました。訪問した施設には言葉をうまく話せないお年寄りもいて、手伝ってあげたいのに本人が何をしたいのかわからず、戸惑うばかり。相手の立場になって意思を汲み取るのが、これほど難しいとは……。

 福祉の現場は、健康な私たちが考えるほど甘くないのです。そういう経験を面接で話したところ、岩手医大の面接官の方々から大きな共感を得られました。医学部や歯学部を目指す皆さんは、医療や福祉の現場を体験することをお勧めします。

 それから、仙台育英の推薦枠をもらうには校内の選抜で勝ち残らなくてはいけません。ぎりぎりで頑張っても1〜2年の成績が悪いと評価されないので、毎日の積み重ねを大切に努力を続けてください。

   
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