特別進学コース
東北大学 工学部 化学・バイオ工学科にAO入試で合格

特別進学コース
加藤さん
(仙台二中出身)

国際的に活躍できる
女性科学者を夢見てAO入試に挑戦


■先生への質問攻めで苦手な化学を克服

 入学式で校長先生が「逆転の仙台育英」というお話をされたのが強烈な印象として心に残りました。まさに、それは自分のこと。第二志望で仙台育英に入学した私は、大学進学では絶対に第一志望合格の夢をかなえられるように頑張ろうと、一気にモチベーションが上がりました。そして、特進の先生方の「入試まであと1000日」という言葉に、入学早々、受験生のような気分になりました。

 1組は東大選抜クラスで、みんな最初から高い目標を持っていました。私は園芸が好きだった祖父の影響で植物に関心があったので、2年生の途中までは国立の理学部の生物学科に進みたいと考えていました。いろいろ調べているうちに、東北大学の工学部に化学・バイオ工学という分野があり、青いバラの研究と同じメカニズムを利用した研究が行われていることを知り、興味を持ちました。基礎研究ではなく、私たちの生活に直接結びつく身近な研究ができる点にも魅力を感じ、2年生の12月には工学部一本に進路を絞りました。

 朝の補講から放課後の補講まで、平日は家にいるよりも学校で過ごす時間の方が長く、先生方には熱心にご指導いただきました。特に、受験科目であるにもかかわらず苦手だった化学は、齋先生に毎週のように添削や解説をしていただいたおかげで、いつの間にか自分の好きな科目になっていました。

■模試で間違った問題をスクラップしてやり直す

 私はアメリカで6月に生まれました。名前の「諄(じゅん)」は、英語の「JUNE」にちなみ、「国際的に活躍する人間になってほしい」という父母の願いが込められています。AO入試の面接でも「英語を生かし、国際的に活躍できる生命工学の科学者になりたい」と、自分の夢をアピールしました。

 AO入試は少しでもチャンスがあれば挑戦してみようという一つの選択肢だったので、試験の直前に過去問をやっただけ。普段は一般入試を受けるつもりで勉強していました。授業の復習と予習のほか、模試で間違った問題をスクラップしてやり直すのが、私の勉強法です。3年生になって思うように成績が伸びず、スランプになって焦った時期もありました。どんな状態の時も少しずつでもコンスタントに勉強を続け、一歩ずつ前進していったことが合格につながったと思います。

 私たちのクラスは団結が強く、一緒に勉強する中で、友達との絆が深まりました。つらいことがあったときも、クラスの友達に支えられたことが数多くあります。何気ないことでみんなと笑ったり、しゃべったり。そんなさり気ない日々の生活一つひとつが、今の私には良い思い出になっています。


   
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