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2005 JSL 留学生日本語スピーチコンテスト
留学生のあいさつは、
8カ国語にも!
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  留学生の発表会場に、
外国語コースも出席して

 海外から仙台育英にやってきた交換留学生による日本語スピーチコンテストが6月8日(水)、多賀城校舎で行われました。コンテストには外国語コース1、2年生も出席。10名9組の留学生たちが、日本や自国の文化などについて自らの意見を日本語で発表しました。
   
  さまざまな国の言葉が
教室を飛び交って…

 コンテストでは、商品付きのクイズが飛び出したり、ニュージーランド風ホットサンドを実演で作ったりと、例年にない斬新なアイディアが続出。1位 は、カナダからの留学生のエリン・キムさんが受賞しました(内容は23ページに掲載しています)。全員の発表が終わると、発表者はそれぞれの母国語で自己紹介。スウェーデン語、ドイツ語、韓国語、中国語、インドネシア語、ポルトガル語、フランス語…そして英語。日本語スピーチの緊張がほぐれたあとの留学生たちは堂々と誇らしげに母国語を披露し、外国語コースの生徒たちからは大きな歓声があがりました。
   
   
第1位受賞者のスピーチ
   
世界が必要とする人になるように

 6月8日、多賀城校舎・中講義室を会場に、海外からの留学生による弁論大会『2005 JSL 留学生スピーチコンテスト』がおこなわれました。10名の参加者の中から、見事“優勝”を勝ち取ったエリン・キムさん(カナダにある姉妹校からの留学生)のスピーチを紹介しましょう。
 
 
 スピーチを始める前に、皆さんに聞きたいことがあります。ここにいらっしゃる皆さんは夢を持っていますか? だったら、それはどんな夢ですか?

 今日、私は自分の夢について話すつもりです。皆さんは夢とは何だと思いますか。実は私ははっきりは分かりません。将来やりたいこともなりたい自分もまだはっきりは決まっていないし、今のなりたいと思う気持ちがいつまで続いていくかもよく分かりません。でも、私が今言えるのは、私は絶対世界が必要とする人になりたいということ! 将来、どこで何の仕事をしても、私だけができること、私じゃなければならないことをしていきたいのです。

 私は勉強もあんまり得意じゃないし、勉強も運動も普通以上にはできないし。見て分かるように、顔もスタイルも、とてもモデルにはなれません。

 でも、今楽しいと思っていることは、ほかの国の言葉や文化を習うことなのでずっと外国語の勉強を続けていきたいんです。私が今できる言語は英語と韓国語とまだまだへたな日本語でしかありませんが、これからは中国語もスペイン語もフランス語も習いたいと思っています。

 いつか私はテレビドラマ『救命病棟24時』を見てすごく感動しました。東京で大変な地震があったとき、医者の人々は自分よりもケガをした患者さんたちのため、人々を助けるため、すごくがんばりました。そして、たくさんの人を助けました。多分、その医師たちがいなかったら、ちょっとのケガでも、いっぱいの人々が死んでしまったんだろうと思います。お医者さんたちがいないとこの世界はダメだろうなと思いました。でも私には医者になれるほどの化学の勉強はとても無理なのをよく分かっています。私は自分が楽しめること、得意なことを選びました。たくさんの国のことの言葉を覚えれば、世界が大変なとき、私がちょっとでもだれかを助けられることはたくさんある気がします。

 まだまだガキで遊ぶことが今の何よりも楽しいことだと思っているんですが、これからは本当にがんばって将来には世界が必要とする人に絶対になるつもりです。“近道なんかはない。熱心に努力するのが目標への第一歩”と本で読んだことがあります。これは本当に何でもタダでは手に入るものはないという現実だと思います。これからの私たちの人生にはいろんな失敗もあるかもしれません。だけど、失敗したらまたやり直せばいいと思います。

 じゃあ、皆さん、顔をあげて、胸を張って熱心に努力してどこに行っても必要とされる人になりましょう! 私たちはこの世界の夢ですから!
Erin Kim
CANADA【George S. Henry Academy】