2006/07 Topics

 平成18年度卒業証書授与式

 


■平成18年度卒業証書授与式(全日制課程)
 日時:平成19年3月1日(木)

    午前…特別進学・外国語コース
    午後…英進進学・教養・フレックスコース
 

 3月1日木曜日、本校全日制課程卒業生の卒業式が行われました。当日は多賀城校舎・グローリーホールを会場に、各コースの卒業生たちが卒業証書を手にしました。卒業証書授与のあとには「精皆勤賞」「成績優秀賞」「特別賞」などの授与がありました。今年の卒業生は合計1047名。

■飲酒運転撲滅署名運動は
 交通法規の改善に貢献

 校長先生は壇上で、平成17年5月22日に起きたさつき祭ウォークラリー中の飲酒運転暴走車による交通事故について触れられ、生徒会を中心に行われた「飲酒運転撲滅運動」に関して、「第59回生である皆さん方は勇気と真心を持って飲酒運転撲滅運動を展開し、交通法規や社会教育の改善に大きく貢献してくれました。現在国が道路交通法の改善作業に臨んでいますが、これは仙台育英学園の生徒会活動と、それを支えてくれた皆さんの力であるといって差し障りないと思います」と生徒たちを称えられました。

■新たな100年の1ページ目は
 生徒たちの努力の成果でいっぱいに

 最後に校長先生は卒業生たちに力強いエールを。「今年、仙台育英は101周年を迎え、新たな100年の1年目のページは、皆さんの3ヵ年間絶えまぬ努力とその成果でいっぱいになったと私は思っています。これから先、皆さんが人生を振り返ったとき、仙台育英での高校時代が心を洗う、心を養う貴重な時間だったと感じてほしいと思います」と、励まされました。

 卒業生代表の答辞と、保護者代表の謝辞をここにご紹介しましょう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
■答辞 【抜粋】

仙台育英学園高等学校卒業生代表
生徒会長 菊田さん
(特別進学コース


 春の光に満ちた、この良き日に、私達卒業生のためにこのように厳粛で、晴れやかな卒業証書授与式を挙行していただき、心より感謝申し上げます。

 加藤雄彦先生は思い出すのも恐ろしい一昨年のあの事故に対して、今もって慰霊と供養を怠らないとお聞きします。先生方、そして在校生ももちろん一丸となって3人の御霊の安寧を祈り続け、心の中にメモリアルストーンは永遠に残ることでしょう。25万人にも及ばんとする著名活動によって社会に警鐘を鳴らし続ける私たち仙台育英学園のその原動力、精神の根本はいったい何なのでしょうか。

 それはこの学園の中に脈々と渦巻く「至誠」に基づく「愛」、逆境にも雄々しく立ち上げる「まけっちゃくねえ」の精神なのだと気づきます。先輩方はもちろん、毎朝「生活信条」を唱和し続けた私たちは、血となり肉となったものが確かに実在するように思います。

 サッカー、ラグビー、野球の応援、合唱コンクール、スキー・スノボー教室、研修旅行…皆皆懐かしい、充実した思い出です。今こうして振り返ってみると、これらの行事を経験するたびに未熟ながらもどこか変化してきた自分をはっきりと感じとることはできます。

 この学校は今後もそのような温かさを根底に滲ませた、青春時代を過ごすに相応しい、一人の生徒を大切にする学校として永遠に存続し続けてほしいと心から願っております。

 この学校に在籍したことを誇りにし、建学の精神「至誠」「質実剛健」「自治進取」を今後も生活の中に据え、広い視野と優しさと温かさに満ちた「ライオン魂」で明日の世界を切り拓くべく真摯に旅立つ決意をここにお誓いいたします。

答辞全文
 

■謝辞

卒業生保護者代表


 卒業生の保護者を代表致しまして、一言御礼申し上げます。

 顧みますと、平成16年の春、期待と喜びを抱いて入学式を迎えました。一方では新しい学校生活への不安も一杯でした。そんな不安を解消してくだたのが、ウォークラリーに向けたクラスの取り組みでした。23km踏破することは、容易ではありませんでしたが、声を掛け合い励ましあった思い出は、豚汁の味と共に子供たちは忘れません。

 しかしその一年後、痛ましく忌まわしい事故が起き、楽しかったウォークラリーが悲劇へと形を変えました。人の命の尊さ、人の命の重さを真剣に憤りを持って考えさせられました。校長先生始め諸先生方の御心痛は、如何許りであったかと、拝察申し上げます。

 命の尊さ、そして、この様な悲しい事故が再び起こってはならないという学校、生徒たちの思いが飲酒運転撲滅運動を掲げ、県内はもとより全国に発信しつづけ、日本中の人々の意識の向上に確実に繋がっている事を実感しているこの頃です。子供たちもこれからの新しい生活の中でも、飲酒運転根絶運動を警鐘していく事を、責務として果たしてくれると思います。

 この様な悲しい出来事もありましたが、仙台育英学園は、文武両道を掲げ、子供たちの持てる才能を思う存分引き伸ばして下さいました。これからの活躍が楽しみです。百有余年、歴史と伝統に裏づけされた実績は、全国に仙台育英学園高等学校の名を知らしめています。子供たちも仙台育英学園を卒業して良かったとその思いを一層強くすることと思います。この3年間子供たちは、それぞれの目標に向かい頑張りました。辛い事もあったでしょう。それを支えて下さったのが、諸先生方の励ましと篤い思いでした。今日の卒業式を一区切りにし、これからも仙台育英学園高等学校で培った友人、仲間と共に、育英力で夢に向かって頑張って行く事でしょう。

 本当に3年間、素晴らしい環境の下でご指導頂きました事、心より感謝申し上げます。

 最後に、仙台育英学園高等学校の今後の益々の発展と、これから学ばれる生徒の皆様のご活躍をご祈念申し上げ、挨拶とさせて頂きます。