2012 Topics

  獅子太鼓部がインドネシアのバンドン市を訪問

 
 
 

 仙台育英獅子太鼓部の部員10名が、今年9月にインドネシア共和国バンドン市内を訪問。施設や本校の姉妹校等で演奏を披露しました。
 本校とバンドン市の高校14校とは、今年3月末に姉妹校提携が行われています。今回のインドネシアへの訪問は、バンドン市から招待を受けて、実現しました。
 獅子太鼓部はこれまでも、海外交流を積極的に行ってきました。昨年9月には、本校の女子生徒2名が招かれた中国・大連での『夏季ダボス会議』に獅子太鼓部5名も同行し、大連の中学校などで演奏を披露して交流を図りました。
 インドネシア・バンドン市への公式訪問は9月24日〜28日の4泊5日でおこなわれました。獅子太鼓部は、姉妹校の高校3校(SMA2、SMA5、SMK9)を訪問。それぞれの高校で交流会が行われました。また、バンドン市内のボーイ&ガールスカウトとの合同コンサートの機会もありました。
 獅子太鼓部の獅子舞と和太鼓演奏は現地の高校生から大歓声を受け、訪問する先々で熱烈な歓迎を受けたとのこと。現地の高校生もアンクルンという竹製のインドネシアの楽器で演奏を披露。お互いの伝統音楽で素晴らしい交流の場が持てたようです。


 インドネシアへの訪問に参加した獅子太鼓部の生徒2人に感想を聞きました。ご紹介しましょう。
 
 

インドネシア・バンドン市を訪問して

 
インドネシアのドラマにも出演!
人生観が変わりました

英進進学コース I 類3年
小斎 翼(五橋中出身)
 

 今回のインドネシアへの訪問は、私にとって強烈な体験でした。一番印象に残っているのが、インドネシアの高校生の演奏です。民族衣装を着て、アンクルンというインドネシア伝統の楽器を演奏していたのですが、30人ぐらいで演奏するので迫力が違います。インドネシアの高校生が歌う日本の宇多田ヒカルのバラードも、とても美しい声で素晴らしかった。曲がひとつひとつ心に残っています。
 帰国後、このインドネシア訪問に参加した経験から、思いがけない展開がありました。仙台で撮影されたインドネシアの国営放送のドラマに、なんと主人公の友達の恋人役で出演させていただいたのです。ほんのチョイ役ですが、現場では俳優さんのように振る舞わなければいけないので緊張しました。でも、とても楽しい体験でした。
 獅子太鼓部で活動した3年間を振り返ると、人生観が変わったな、と思います。今回のインドネシア訪問や昨年の中国・大連での国際交流、そしてインドネシアのドラマへの出演も、すべて仙台育英獅子太鼓部に所属していなかったら経験できなかったことです。そのほか、地域の夏祭りや施設への訪問も多かったので、大人の方に対しての礼儀作法も身に付きました。普通の高校生には経験できないような貴重な体験ばかりで、本当に内容の濃い部活でした。

 

 

インドネシア・バンドン市を訪問して

 
インドネシアの高校生と
楽しく会話が弾みました


英進進学コース I 類3年
畠山 小春(小野田中出身)
 

 初日、空港からジャカルタのホテルに移動するバスの中から見た風景が忘れられません。川沿いには質素な民家、そしてその向こうには都市が広がり大きなマンションが建っていました。校長先生から「インドネシアは貧富の差がとても大きい」という話を聞いていたのですが、実際にそれを象徴するような光景が広がっていたので、とても考えさせられました。
 バンドン市で訪問した高校は全部で3校。最後に訪れた高校では、その学校の生徒と一緒の食事会があり、ゆっくり話をするいい機会になりました。お互い言葉は英語です。面白かったのは日本の高校との違い。インドネシアの登校時間は朝6時ぐらいで、下校は午後1時!そのほか進学の話など、楽しく会話が弾みました。
 大学進学は福祉関係を目指しています。福祉に興味を持ったのは、獅子太鼓部での活動でたびたび福祉施設を訪問したことが大きかったと思います。入所者の方々と触れ合いながら、感じることや学んだことがたくさんありました。よい仲間もできました。今年の育英祭で引退となりましたが、獅子太鼓部のおかげで充実した学園生活になったと思います。