■海外留学を体験して…台湾
 
 



千葉
さん
平成26年3月外国語コース卒業
中野中出身


留学先が英語圏ではなく台湾というのは珍しいですね。
 私も最初は英語圏を希望していました。やはり、留学のイメージは英語ですよね。でも、先生に「人がやったことがないことに挑戦するのは、武器になるんじゃないか」と言われて。私は第二外国語で中国語を選択していたので、中国語を武器にしようと思い立ち、台湾で勉強することを決意しました。

実際行ってみてどうでしたか?
 台湾に行く前に自分なりにしっかり勉強したつもりだったのに、実際台湾に行ってみると「ニイハオ」「シェイシェイ」しか出てこない。現地の人が話す言葉を聞いてもよくわからないというのが現状でした。英語もろくに話せなかったので最初のころは本当に大変でした。

台湾では英語も必要だったのですか?
 台湾は小学校から英語教育がしっかりしているので、現地の人は日本人よりは英語が話せます。外国人と話すときの世界共通語として浸透しているようです。また、私はロータリークラブを利用して留学したのですが、台湾には私のほかに他の国から60人ほど留学生が来ていました。月に1度のロータリーの交流会では、私は英語が話せなかったので、全然相手にしてもらえなかった。だから、たどたどしい英語でもとにかく話しかけて、話せるように努力しました。英語力はそのときに鍛えられたと思います。

中国語のほうは上達しましたか?
 はい、もちろん!地元の高校に通うほかに、教育大で留学生向けの中国語の授業を受けました。大学のほうは半期に一度、中国語の実力テストがあり、留学生全員の順位がでました。私は、留学前から仙台育英で中国語を勉強していたので、常に上位をキープできました。

留学中楽しかった思い出は?
 台湾のお茶や習字を教わったこと。日本の茶道や書道とまた違って新鮮な発見がありました。台湾のお正月も体験しました。旅行で台湾を一周して帰ってきたことも楽しい思い出です。

留学の体験は、卒業後の進路に影響しましたか?
 留学前は台湾についての知識が全くなくて、日本人のことをどんな目で見ているんだろうと不安があったのですが、皆すごく優しい人たちでした。私が言葉を話せないと、逆に向こうが日本語を勉強してくれるほど!留学の体験を通して、台湾がどれだけ日本に興味を持っているかわかってきたので、さまざまな分野から台湾との架け橋になりたいと思いました。春からは関西学院大学経済学部に進学します。

関西学院大学の志望理由を教えてください。
 関西圏のほうはアジア系が多いので、進学先は関西圏しか考えていませんでした。関西学院大学は、震災のときに仙台復興のイベントをひらいていたので、前々から興味を持っていました。帰国後に大学について調べて、自分がやりたいことも勉強できると思い、志望大学として目指しました。

語学系の大学は選ばなかったのですね?
 専門知識は大学でしか学べません。中国語や英語は、外国語コースの授業や留学中にしっかり身に付けたと思っているので、あとは独学で頑張るつもりです。

将来の夢について教えてください。
 海外に出ていろんな国の人たちと出会ったことで、より多くの国とつながっていたほうが日本にとってメリットがたくさんあるということに気づきました。大学で経済についての専門知識をしっかり身に付けて、日本の技術や製品を、お世話になった台湾をはじめ、さまざまな国に発信していきたいと思います。