2013/14 Topics

 平成25年度 第66回 全日制課程卒業証書授与式

 
3年間の高校生活を胸に…。 たくさんの人に見守られ、 新たなステージへ 羽ばたきます
 
 

 2月28日(金)、多賀城校舎グローリーホール2階で、第66回 全日制課程卒業証書授与式が行われました。会場には特別進学・外国語・英進進学 I 類(今年度から英進進学コース)・ II 類(同・情報科学コース)・Tフレックス(同・フレックスコース)・Mフレックス(同・技能開発コース)の6コースから、700名を超える卒業生が並びました。さらに保護者やご家族をはじめとする、本校を訪れてくださったたくさんの人々に見守られ、厳粛かつ温かな空気につつまれて式は進行しました。

 卒業証書授与およびカナダからの留学生への名誉卒業証書授与後には、「優等賞」、「日本私立中学・高等学校連合会長賞」、「精皆勤・精勤賞」、「生徒会功労賞」、「特別功労賞」など卒業生が学校生活だけにとどまらず3年間見せた姿勢が表彰されました。


    校長先生式辞

将来、経済が厳しい状況にあっても
知恵を絞り、自分自身の力を発揮してほしい

 加藤雄彦校長先生からの式辞では、「東日本大震災直後に入学してきた皆さんは、普通では考えられないような苦労と痛みを背負って、3年間の高校生活を送ってこられました」と卒業生を気遣うとともに、震災後の宮城野校舎の全棟建て替えにより、環境の変化もあったことへ労いの言葉をかけられました。そして「これから社会に巣立つ皆さんには、ぜひ郷土である宮城県、あるいは東北の復興を考えながら、自己実現をはかっていただきたい」と、震災以降の東北における人口減少や、厳しい経済状況が見込まれていることなどについて話され、「それらをしっかりと認識した上で、皆さん方それぞれの知恵を絞り、自身の力をおおいに発揮してこれからを過ごしてくれることを祈っております」と卒業生にエールを送られ、仙台育英学園高等学校も創立125周年、そして150周年をめざして全力を挙げていくと結ばれました。



   送辞

厳しさの中にこそ、楽しさや喜びがあると
先輩方の姿から学びました

 在校生代表として卒業生の前に立った生徒会長の髙橋くん(高崎中出身)は、「毎日の学校生活の一瞬一瞬を全力で、笑顔で取り組む先輩の姿から、厳しさの中にこそ楽しさや喜びがあるということ、仲間と切磋琢磨しながら自分の限界点を高めるその姿が、私たちの心に深く刻まれています」と学校生活で模範となっていた卒業生の姿を語り、「本校をより良い学校にしていけるよう高い志を持って、先輩方のあとに続いていけるよう努力してまいります」と力強く宣言しました。



   答辞


震災による影響も、“貴重な3年間”として…。
これからも日々邁進し続けたい

 卒業生代表として壇上に上がった英進進学コース II 類の神宮さん(吉成中出身)は、本校に入学する直前に起きた東日本大震災に触れ、「震災により数々の行事を中止せざるをえませんでしたが、代わりとなる行事を開催していただき、ある意味私たちの学年でしか体験することのない、貴重な3年間にもなりました」と振り返ります。また、ソチオリンピックでの若い選手の活躍を例に、「近い将来、宮城県や日本を代表するような人々がこの卒業生の中からも現れるかもしれません。共通するのは『諦めない気持ち』。これに尽きるのではないでしょうか」と続け、「建学の精神でもあった至誠・質実剛健・自治進取の心を忘れず、社会に貢献できる大人になり、これからも日々邁進し続けていきたい」と凛とした声で締めくくりました。

答辞全文


 涙をぬぐう生徒、祝福の言葉に笑顔を向ける生徒など、3年間の高校生活にそれぞれの思いを馳せながら、未来にむかって仙台育英を巣立っていきました。