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“書の甲子園”団体の部で全国準優勝!!

   
   

 『第19回国際高校生選抜書展』(毎日新聞社、毎日書道会主催)の審査結果が11月25日(木)に発表され、仙台育英学園高等学校が団体の部で全国準優勝を果たしました!!
  また、個人の部でも全国16,490作品の中から、書道部員が大賞、準大賞、秀作に選ばれる快挙!!
 “書の甲子園”として知られるこの書展での受賞は、書道に携わる生徒にとっては“夢のまた夢”。書道部の顧問、渡邊章紀先生と部員たちに話を聞きました。

 

「団体準優勝は優勝と僅差…
嬉しさ半分、悔しさ半分です」

 渡邊章紀先生は「『国際高校生選抜書展』団体の部には、T-フレックスコース3年生の書道の授業で書いた作品の中から二十数点と、書道部員の作品二十数点の合計50点を出品しました。様々な書法で書いた個性的な作品を盛り込みました。これまでに東北地区での優勝は3回していますが、全国準優勝は今回が初めてです。嬉しい気持ちはありますが、僅差で優勝を逃したので、悔しい気持ちもあります」と話します。
 「
今年は、たまたま生徒たちの性格に合う字を見つけることができたので、受賞できたのだと思います」。渡邊先生は、一人一人の個性をみながら相性の良い字を探し出して指導。その生徒らしさが表現できるような書法もアドバイスしています。


書道を初めて2ヶ月で“大賞”
3泊の合宿で急成長!!


  個人の部で大賞に選ばれたT-フレックスコース2年の高橋くんは、書道を始めてまだ2ヶ月。夏から秋にかけて数回行われた3泊の合宿で猛特訓。183cmの大きな体格をいかし、全身を使って迫力ある書を書きあげました。「初めての受賞ですし、正直、驚いています」とまだ受賞を信じられない様子ですが「字が上手く書けるようになってきたので楽しいです!!」と笑顔で語ります。

 準大賞を受賞した英進進学コース2年の小湊くん。「“夢の賞”だったので、嬉しく思います。3泊の合宿では、ほとんど寝ないでひたすら書きました。極限まで自分を追い込みました。これからも不惜身命の精神で頑張っていきたいです」と意気込みます。

 秀作に選ばれたT-フレックスコース2年の田畑くん。1年生の3月に渡邊先生に誘われて、書道部に入部しました。「受賞のニュースは、最初は信じられませんでした。渡邊先生のご指導は厳しいですが、たくさんのことを教えていただいています」。
 今や、全国トップクラスが集まる書道部。経験者、未経験者問わず切磋琢磨しています。


 




▲個人賞を受賞した3人


 大賞 :高橋 貴希くん(写真 右) 
       T-フレックスコース2年(しらかし台中出身)

 準大賞:
小湊 陽くん(写真 左) 
       英進進学スコース2年(仙台二中出身)

 秀作 :田畑 良暁くん(写真 中央) 
       T-フレックスコース2年(袋原中出身)

 

「書道は人間性が現れます
どこまで自分を磨けるか…が課題」

 
渡邊先生は「書道はその人の“人間性”に通じるものがあります。人間性を高めることが書の上達にも繋がります。良い作品を書くためには、どこまで自分を鍛えるか、どこまで自分を追い込むか、どこまで自分を磨けるかだと思います」。賞を狙うことばかりではなく、書道をとおして人間育成を願う渡邊先生の熱血指導はこれからも続きます。





▲書道部活動の様子