2011 Topics

*英進進学I類1年生の渡部くん、国際コンクールで1位に

 
 
 

▼プロのバレエダンサーをめざして、山形県酒田市から
 多賀城校舎の仙台育英英進進学コースI類へ

 「将来の夢は憧れのアメリカン・バレエ・シアターで“プリンシパル”として踊ること。その夢に向かって、今は毎日のレッスンに励み、いろいろなコンテストに挑戦して、賞を取り、認めらる努力をしていきたいと思っています」
 英進進学コースI類1年生として多賀城校舎で学ぶ渡部一人(かずひと)くんは、この春、中学校までを過ごした郷里、山形県酒田市を離れ、仙台育英に入学しました。
 「仙台へとやって来て仙台育英に入学したのは、バレエのレッスンにより本格的に取り組むためです」と渡部くん。渡部くんは小学校3年生のときから酒田市内のバレエスタジオでレッスンを始め、中学校を卒業するまで、地元でレッスンを続けました。
 「小学生の頃からコンテストやコンペティションに出るようになって、その頃から、いま、秀光にいる宗像亮くん(秀光2年生)と知り合い、彼が通う仙台のバレエスタジオ(エトワールバレエ館)のことも知ったのです」(渡部くん)
 そして高校に進むにあたって、渡部くんは仙台市の錦ヶ丘にあるエトワールバレエ館でレッスンすることを決意し、進学先として仙台育英を選んだのです。現在は、シャトルバスで錦ヶ丘から多賀城校舎への通う毎日です。

▼横須賀で開催された国際バレエコンクールに第1位、
 カナダのバレエアカデミーのスカラシップも授与され

 同バレエスタジオで5歳の時からレッスンを続けている宗像くんとは、2歳の年齢の差があるものの仲の良い友達にして、良きライバル。2人はこの8月、神奈川県横須賀市の横須賀芸術劇場大ホールを会場に開催された『横須賀国際バレエコンクール』に出場。このコンクールは昨年から始まり、今年で2回目。世界の舞台で活躍するロシア人ダンサー、セルゲイ・サボチェンコ氏が理事を務めるNPO法人が主催で、ドイツ、ポルトガル、スイス、アメリカなどのバレエスクールが協力するコンクールですが、このコンクールにおいて、2人は『クラシックバレエ部門ジュニアBの部』で渡部くんが見事1位、そして秀光の宗像くんが2位に輝いたのです。渡部くんは、さらに神奈川新聞社賞を受賞し、ゴー・バレエ・アカデミー(カナダ)のスカラシップも授与されました。

▼来年は今回のコンクールで得たスカラシップで
 カナダ・バンクーバーのバレエアカデミーに短期留学の予定

 「いまは体の中心軸のつくりかたを研究しながらレッスンに励んでいます」と話す渡部くん。レッスンは毎日。水曜日は、体が持っている能力を引き出すためのフェルデンクライス・メソッドというのを学んで、日曜日は休みの日なのですが合同練習会などがあり、結局、月曜日から日曜日まで毎日がレッスンの日々です。「休めるのは学校の休み時間にクラスメイトと過ごす時間とバレエ仲間の宗像くんとのレッスン後のひととき。そして、錦ヶ丘から多賀城校舎へのシャトルバスの中での“居眠りタイム”くらいかな」と笑います。
 渡部くんは、「こうしてバレエのレッスンに専念できるのは仙台育英のおかげ」とも話します。
 本学園は“1人ひとりの能力、可能性を最大限に伸ばす”を教育の柱として掲げ、日々の授業や部活動はもちろん、生徒個々人の能力、可能性を伸ばすための活動・挑戦にも応援する態勢を整え、たくさんの生徒がそれぞれに定めたテーマ・分野において、日々、チャレンジをしています。
 「コンクール出場のためには学校を休まなければならないのですが、しっかり理由を書いた書類を提出すれば、公欠として認めてもらえます」(渡部くん)
 来年は、今回のコンクールでスカラシップを得たカナダ・バンクーバーのゴー・バレエ・アカデミーに夏季4週間の短期留学に挑戦する予定とのこと。そして、将来めざすのは、当然ながらプロのダンサー。
 「憧れのアメリカン・バレエ・シアターにダニール・シムキンというダンサーがいるんです。彼は体が柔らかいのに、動きに切れがある。テクニックもすばらいい。彼のようなダンサーになりたいと思います。それにアメリカン・バレエ・シアターは“多国籍”の集団。いろんな国の人たちが“プリンシパル”をめざして頑張っています。そんな中で自分の才能と可能性を賭けてみたい。そんなふうに思っています」(渡部くん)