12月5日（月）、米国の映画、テレビ、ステージで活躍するニューヨーク在住のダンサー、甲田真理（Mari Koda）さんが仙台育英を訪問。外国語コースと英進進学コースI 類のオーラルコミュニケーションの授業に参加、そして多賀城校舎グローリーホールで彼女自身のパフォーマンスを披露しながらのダンスレッスンを外国語コースの生徒のために行ってくださいました。
　
　甲田さんは東京に生まれ育ち、その後アメリカに渡り2005年にヒップホップ・アーティストとして米国の永住権を取得しているダンサー。現在は女優としても活躍しています。最近話題になった出演作品は、2008年に全米公開された『STEP UP 2 the streets』（ディズニー配給）。世界40カ国で劇場公開され、甲田さんは“ジェニー・キド”として出演し、アメリカの中高校生の間で人気キャラクターとなりました。昨年（2010年）には続編『STEP UP 3D』が全米公開されていますが、ここでも“キド”として出演しています。ヒップホップ・ダンサーとしてのキャリアからスタートしていますが、サルサ、ハッスル、ハウス、モダン、バレエなどジャンルに隔たりなく音楽に合わせダンスを表現することができる数少ない日本人アーティストとして注目されています。
《甲田真理さんのプロフィール》

　今回の訪問は、3月11日の地震に遭った人たちをダンスで元気づけるため。被災のあった東北各地を巡る中で本校を訪ねてくださいました。本校のアイェレット・フォーゲル先生とニューヨークで知り合いだったことからこの訪問は実現したのでした。

　当日、いかにもNYのヒップホップダンサーらしいボーイッシュなキャップにジーンズ、そして「日の丸」の入った青いジャージ（偶然にも仙台育英の運動着の色と似ています）姿の甲田さんは、オーラルコミュニケーション（OC）の授業が行われる教室へ。そこでOCの授業を担当する外国人の先生方といっしょに授業をスタート。NY在住らしいウィットに富んだジョークを交えながら生徒たちにインタビューしたり、生徒たちの質問に答えたり、少しダンス・パフォーマンスを披露したり…の授業を外国語コース3年生（3G1）、英進進学コースI類1年生（1A3）に行いました。

　OC授業への特別参加のあとは多賀城校舎グローリーホールで、いよいよダンスレッスンのスタート。彼女が出演した映画のDVDが上映されたあと、外国語コース前生徒を前にしてのレッスンが始まりました。音楽に合わせて彼女が模範のステップ。生徒たちがそれに続きます。

　はじめは戸惑い、遠回りに甲田さんのダンスを眺めて生徒たちも、甲田さんのステップとダンサブルな音楽に少しずつ足と体をゆすり始め、やがてダンスらしい動きに…。レッスンの途中ではみんなで写真を取り合ったり、甲田さんのサイン入りポートレイトのプレゼントがあったり。レッスンが終わる2時間後には、下の写真のとおり、みんなリラックスして、すっかり“おともだち”になっていたのでした。