『宮城野萩だより』Vol.21
 
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卒業生の保護者から -1
 

仙台育英学園に学んで

 あれから三年、娘の成長を実感しました。新しい環境で何も分からない所からのスタート。自ら望んで入学をした学校ではなかったので、とても不安だったと思います。私自身も不安でした。通学距離も長く、その為やりたかった部活もできませんでした。でも、友との出会い、そして、支えて下さった先生方のおかげで充実した高校生活をおくることができました。毎日学校での出来事や、通学時の事を話してくれました。私も仙台育英学園に入りたいと思いました。
 今、卒業した娘は、自ら望んだ専門学校に進学し、頑張っております。
 これからの人生の中で様々な試練が出てくると思います、今までに学んだ事を生かして頑張って行けることでしょう。
 校長先生をはじめ、先生方、お世話になった皆様に心より御礼を申し上げます。三年間ありがとうございました。

【M-フレックスコース卒業生 母】
 
卒業生の保護者から-2
 

仙台育英学園と三人の息子たち

 先日(六月八日)十九時三十分、仙台空港に息子が降り立ちました。彼は、今年四月から京都で大学生活を始めた我が家の三男坊です。翌日行われる母校の「在卒懇」出席のための帰省でした。二ヶ月ぶりに会う息子の行動からは、念願の大学で充実した学生生活を送っていることを知ることができうれしく思いました。「在卒懇」においては、後輩の皆様を前に受験の体験談や大学生活についてお話させていただいたとのこと。お世話になった母校に少しは恩返しできたのでしょうか。
 思い起こせば、我が家と仙台育英学園高校との出会いは八年前の長男入学の時にさかのぼります。中学校の担任の先生や特進コースの保護者の方のアドバイスとスカラシップ制の存在が決め手となっての受験でした。オープンキャンパスで初めて訪れた学園の環境や迎えて下さる生徒さん達の明るさと礼儀正しさ、先生方の温かさと熱意も大きな魅力でした。長男の受験、入学、高校生活は、親にとっても初物づくし。不安と驚き、感動の連続でした。特に、親元を離れて寮生活を送ることは想定外の展開でした。会うたびにたくましさを増す息子に頼もしささえ感じられたものです。それも、先生方や仲間に恵まれ、充実した学園や寮のシステムのおかげと感謝しております。寝食を共にした仲間とは、大学院生となった今なお交流を持ち続けております。
 兄に刺激されてか、次男も三年後の四月に学園の門をくぐることになりました。水泳部に入り、特進コースでは少数派といえる運動部所属生としての三年間が始まりました。苦労も多かったようですが、先生方のご支援のおかげで学業と部活の両立ができたようです。高校総体や新人大会では三年間とも東北大会進出を果たし、東北六県に遠征致しました。たった一人の東北大会出場者に、顧問の先生が引率アドバイス下さいました。また、大会と模試が重なった際には、別日程、別室受験させていただくなどのご配慮をいただいたことも忘れられません。三年生の夏で部活を引退してからは、受験モードに上手く切り替え出来たことは驚きでした。今思うと、あれこそ学園の進学校としての環境、校風、そして先生方のテクニックのなせる技だったような気が致します。その七ヶ月後には、希望国立大学工学部の入学通知を手にし、現在三年生。水泳部主将を務めながら、自然エネルギーの研究に励んでいるようです。
 そして前述の三男坊ですが、我が家唯一の指定校推薦での大学入学者です。英語や留学生と接する機会に恵まれたせいか、国際系学部に興味を持っていました。二年生の秋には、仙台育英学園ハワイ校に語学留学致しました。現地スタッフや仲間、ホストファミリーにも恵まれ、英語熱とグローバルコミュニケーション学部への進学意欲がますます高まりました。大学調べをするうちに、志望大学の志望学部に指定校推薦枠があることが分かり、推薦基準や資格を意識しての生活が始まりました。特に英検やTOEICはハードルが高かったのですが、先生方のアドバイスのおかげでクリア致しました。指定校受験に際しては、小論文、面接など懇切丁寧にご指導いただきました。英語による面接に備えてネイティブスピーカーの先生からいただいたご教示は、本人にとって貴重な体験となり大きな自信となったようです。今彼は、来年二月から始まる一年間の留学に向けて張り切って大学生活を送っております。
 三人の息子が仙台育英学園にお世話になり、それぞれの進学先で有意義な学園生活を送っていることを思う時、学園に対する感謝の気持ちがこみ上げて参ります。仙台育英学園は生徒一人一人に向き合い、一人一人を大切に育んで下さる学校です。加藤校長先生をはじめ、教職員の皆様ありがとうございました。息子達と共に高校生活を過ごしてくれた仲間達ありがとう。
 仙台育英学園のますますのご発展、教職員の皆様のご活躍、息子の仲間たちの夢の実現を祈念致しましてペンを置きます。

【特別進学コース卒業生 母】

 
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