印象記
 
ユーロスクールを終えて

3年M1組 星さん


 

 私はこのユーロ研修をとても楽しみにしていました。なぜなら、先生や友人達と海外研修に行けるなんて、二度とないことだと思ったからです。だからこのユーロスクールは必ず成功させたいと思いました。

 そしてヨーロッパで最初に訪れた国スイスで、私たちはチャリティーコンサートを行いました。そのためにビラを何枚も配るという作業がありましたが、そのビラ配りは私たちにとって英語を話す絶好の機会で、班でそれを楽しみながらビラを配り、チャリティーコンサートに備えました。
 そして迎えたチャリティーコンサート。コンサートが始まったばかりのときはビラ配りを頑張った甲斐もなく、お客さんが少なく、ただただ悲しかったです。けれど時間が経つにつれ、お客さんが入ってくるようになりました。「僕が一番欲しかったもの」を歌っているときは、本当に最高の気分で一時は悲しくなっていたことなど忘れていました。チャリティーコンサートが終わって、THANKSカードを渡していたときに、「ありがとう、素晴らしい演奏だったよ。」と言ってくれたおじいさんがいました。それを言われたときは本当に嬉しくて、この私でも涙がでるかと思いました。

 ヨーロッパで次に訪れた国はオーストリアです。オーストリアは私の一番行きたかった国でした。なぜなら、オーストラリアのベルベデーレ宮般 に私の大好きなエゴン・シーレとグスタフ・クリムトの絵があるからです。絵を見ることができたときには本当に幸せでした。それからモーツアルト記念館へ行きました。私はこの記念館に行って初めて、モーツアルトに姉が居るということを知りました。それからこの国の班行動は道に迷ったり、行くはずだった場所を勘違いしたりしながら見学をしたので、いい思い出になりました。

 ヨーロッパで最後に訪れた国、アイルランドではホームステイを体験しました。私はこのユーロスクールに行く前にカナダに行ってホームステイを体験していたのですが、その時は2人で1つの家庭にホームステイをしました。だから今回のアイルランドでのホームステイは私にとって楽しみでもあり、不安でもありました。けれどいざホストファミリーに会って、ホームステイ初日を過ぎたらもうすでに不安はありませんでした。皆これを今体験しているんだ、と割り切れたからだと思うのですが、やはり一番ははホストファミリーの方が気さくであったからだと思います。英語が上手く話せなくても「心配することない。すぐ慣れるから。」と励ましてくれたり、自分の意見を聞いてくれたり、色々と気にかけてもらったから、ホームシックになることもなく、ホームステイを終えることが出来たのだと思います。それからホームステイ中に行った女子高で友達もできました。彼女たちは英語が話せない異国人でも気にすることもなく、話しかけてきてくれました。

 私はこのユーロスクールで色々な人たちと知り合うことができ、それによって、異国の文化を身近に感じることができました。
 この体験は、私にとってこれからもためになると思います。非常に充実した19日間でした。

 
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