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秀光中等教育学校では、今年春(平成20年度)から「茶道学習」の授業がスタートします。対象は第1学年と第2学年。「礼儀の意義を理解し、伝統を継承する姿勢を身につけること」を目的として、道徳の時間(建学の精神)の学習としておこなわれることになります。
学習の場所は、多賀城校舎内にある本格的なお茶室『英松庵』。茶道裏千家淡交会宮城支部幹事長・岡崎豊(宗豊)先生と茶道裏千家教授・岡崎聖子(宗聖)先生が指導してくださいます。 今年春からのスタートに先立ち、本格スタートへの移行段階として、昨年秋(平成19年度後期)から5回にわたって1学年生徒を対象とした茶道学習が試行的に実施されています。この学習の1回目を体験した1年生生徒の『茶道体験レポート』を紹介しましょう。 |
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*1年生生徒 茶道体験レポート | ||||||
茶道のきまりは難しいけれど
次回はどんな花やお菓子に 出会えるかたのしみです 木皿さん ゆりが丘小出身 初めて茶道を体験しました。もちろん茶道のことはほとんど何も知りません。授業が始まり先生の話を聞いていたら、初めて聞いたことばかりでおどろきの連続でした。なかでも一番びっくりしたのは、茶道では季節を大切にするということです。たとえば、床の間に飾ってあるお花や出されるお菓子などです。授業のときに出されたお菓子は、秋なのでもみじの形でした。次の授業の時は何の花が飾られているのかな? どういう形のお菓子が出されるのかな? と、授業が楽しみになりました。 和室でお菓子を食べお茶を 頂いていると心が落ち着きました 湖上さん 高森東小出身 私が茶道を体験したのは、2回目でした。この学校に来てからは初めてやるのでとても緊張しました。私は左ききでお菓子を取るのは右だったので取るのが難しかったです。和室でお菓子を食べたり、お茶を頂いたりしていると心がとても落ち着きました。お菓子もおいしくてお茶もほどよく苦かったので茶道の授業がいい思い出になって良かったです。これからも茶道があります。自分でお茶をたてるようになるまで頑張りたいと思います。 人に「感謝の心」を表す大切さを 改めて学びました 小谷さん 北小(埼玉)出身 私は初めて茶道をしました。今まで礼儀とか全然分からなかったけれど、この授業を通して学ぶことができました。たとえば、お菓子やお茶を頂くときに「感謝の心」を表したり、先にお菓子を取る時に、隣の人に「お先に」などを言ったり、普段大切なことだけれど、身についていないことを改めて学びました。足がしびれていたかったりしたけれど、大切なことをした1時間でした。 初めての茶道体験、苦かった お茶を頑張って頂きました 鈴木さん 宮教大付属小出身 茶道を体験したのは、この授業が初めてでした。最初はとても緊張しましたが、木田先生達もいらっしゃったので、すぐに慣れることが出来ました。お茶を頂く前に出たお菓子は、この季節に合う「もみじ」の形で、全部あんこで出来ていて、甘くておいしかったです。その時に一緒にお茶を頂けば良かったけれど、後から頂いてしまったので、とっても苦かったです。でも頑張って頂きました。最後の方は、どんどん足がしびれてきて、早く終わってほしいと思いました。でも楽しかったです。次回の茶道の授業では、作法を完ぺきにしたいと思います。 茶室は季節の花や和菓子が 本格的で風情がありました 高橋さん 不動堂小出身 もともとお茶が好きなので、楽しみにしていました。茶室はちゃんとした和室で本格的でした。季節の花や季節の和菓子があって風情があり、良いなぁと思いました。 一つの芸術のような日本文化の 美しさを改めて体験しました 高橋さん 遠刈田小出身 茶道という、日本の伝統文化を学んで感じたのは次のようなことでした。まず、茶室に入って感じたのは、生け花と掛け軸があり、日本の茶室という感じで、とても風流な気がしました。正座をし、礼儀作法を教えてもらっている時、お茶の頂き方かお菓子の取りばしの扱い方まで、実に細かい所まで、と思うような作法もあり、日本の和の心という、一つの芸術のような優しく、細かい美しさが感じられる日本の文化を改めて体験出来た良い機会でした。 これからの授業でできるだけ 多くを学んでいきたいです 千葉さん 佐沼小出身 この授業で初めて茶道をしました。もともと和菓子などは好きでしたが、座り方やお茶の頂き方、お菓子のもらい方などはまったく知らなかったので、知ることができてよかったと思います。今回の授業で、先に和菓子を食べて、後からお茶を頂きました。和菓子は後で食べるものだと思っていたのでいろいろな方法があることを知りました。これからの授業の中でたくさんのことを学べたらいいなと思います。 お茶菓子はおいしいけれども 作法が多く厳しかったです 伏見くん 不動堂小出身 ぼくは、初めて茶道というものを体験しました。茶室は和風の感じですごかったです。茶道というのは作法が多くて厳しかったです。お茶菓子がおいしかったのでよかったです。 茶道の体験を通して礼儀を しっかりと覚えていきたいです 大槻くん 古川第四小出身 生まれて初めて茶道を体験してみて、最初はめんどうだなと思っていましたが、実際やってみるとけっこういいもんだなと思いました。でも、ちょっと正座はきつかったです。これからの生活にいかしていけることが一つあります。それは礼儀作法です。礼儀とは、社会の秩序を保つために、人間が守らなければならない作法という意味で、つまりそれは、一般常識ということなのですが、僕はまだそれがしっかり身についていないと思うので、しっかりと礼儀を覚えていきたいと思います。これからもこの経験をいかして、頑張りたいです。 礼儀作法を身につけもっと お茶について知っていきたいです 金澤さん 長町南小出身 この茶道の授業を通して学んだことがあります。それは「礼儀作法」です。 私は今までお茶は頂いたことがありましたが、お茶の礼儀作法は知りませんでした。おじぎの仕方、そしてそれぞれに意味などもあるということに驚きました。そしてお茶というものには深い意味があるんだということも感じてきました。これからは自分でお茶をたてたりしていきます。学んでいきながら礼儀作法を身につけたり、お茶の本当の意味を知りたいと思っています。 集中力が身につく とてもいい授業だと思いました 佐々木さん 築館小出身 私は茶道を一度もやったことがありません。それで、どんなものなのかワクワクしていました。初めてやって感じたのは、テレビで見るよりずっと難しく、ずっと大変だということでした。でも、慣れるととても楽しいことに気づきました。和菓子もお茶もとてもおいしく、本格的に茶道を覚えたいと思いました。茶道は集中力をきたえる、とてもいい授業だと思います。次は自分でお茶をたてるそうなのでとても楽しみです。 新鮮な気持ちで取り組めて、 心が落ちつきます 佐藤さん 長町小出身 初めての茶道でした。正座をして背中を正すと、気持ちが引き締まった感じがしました。そういう気持ちはとても良い体験の一つだと思います。先生がお茶をたてているのを見て、手ぎわが良くて、私もあのくらいに手ぎわ良く、おいしいお茶がたてられるようになれればと思いました。 茶道の授業を体験できたことは、良い経験だと思います。それは、今までにない気持ちで取り組めて、心を落ちつかせることができると思ったからです。次の授業でも、いろいろなことを学んでいきたいと思います。 季節にあった菓子を実際に見て とても驚きました 下林くん 人来田小出身 僕は小学校のとき、茶道を一回だけ習いましたが、そのときにはあまり詳しい説明はされませんでした。今回は秀光に入って、ちゃんとした茶室でやりました。そして、詳しい説明や、おじぎの仕方も教わりました。 茶道の授業を体験して一番驚いたことは、お菓子が紅葉の形をしていたことです。茶道では、季節にあった菓子を出すという話もありましたが、実際にこういうお菓子を見るのは初めてでした。茶道の作法は難しいので、これからももっと学んでいきたいと思います。 相手への気配りを大切に これからもがんばっていきます 下山さん 塩竃第二小出身 茶道は初めてだったのですが、先生方の指導のおかげで楽しく出来ました。 私にとって貴重な経験になり、この先、どこかで役立てることが出来たらいいなと思いました。このような経験はなかなか味わえないので、茶道という授業があって良かったです。 茶道はいろいろな作法やマナーがあって大変ですが、相手の人に不ゆかいな思いをさせないよう、気配りをしながらこれからもがんばっていきたいです。 家に帰ってからも、茶道経験の ある母と茶道の話をしました 白幡さん 山王小出身 初めて茶道を体験しました。茶道には興味がありましたがこれまではやる機会がなく、茶道の世界にふれることは全くありませんでした。ですから初めはちゃんと出来るか心配でしたが、やってみるととても面白く、お茶もお菓子もおいしくて、自分でお茶をたててみたいと思いました。家に帰ってからも、母が昔茶道をやっていたそうなので、茶道について話をしました。 今回は先生にお茶をたてていただいて飲んだだけでしたが、次は自分達でお茶をたてるそうなので、真剣に取り組みたいと思います。次の授業がとても楽しみです。 礼儀作法が自然に出来るよう、 授業を大切にしたいです 鈴木さん 向陽台小出身 この学校に入って初めて、本格的な茶道を体験しました。私は最初、茶道はただお茶を頂くだけだと思っていました。けれど、今回茶道の授業を受けて、茶道には茶道をするための作法があることを知りました。その作法の中には、おじぎの仕方、立ち方など、普段の生活でなにげなくやっていることなどもありました。 私はこれからの生活で、茶道で教えていただいた礼儀や作法が自然に出来るようになればいいなと思います。そのために、これからの茶道の時間を大切にして、先生方に教わったことをしっかりやりたいと思います。 今度の授業では難しい作法にも 挑戦したいです 高橋くん 天真小出身 初めて茶道の授業を体験して思ったのは、作法がとても難しいということです。最初の授業のときは「基本から学びましょう」とのことだったので、ぼくは基本だから簡単だなと思っていましたが、いざやってみるとお菓子の取り方、お茶の頂き方がとても難しかったです。ぼくのおばあさんはお茶の先生をやっています。いろいろ教えてもらって、今度のお茶の授業のときまでには、お菓子の取り方、お茶の頂き方を完全にマスターして難しい作法にもどんどん挑戦していきたいと思っています。 お客様をもてなす 大きな心を和室に感じています 星さん 古川第四小出身 今回私は茶道の授業を体験して、感じたこと興味を持ったことなどたくさんあります。その中で最も感心したことは和室という小さな空間の中に季節を感じられる花や掛け軸などがあること。そして何よりお客様を持て成す大きな心があるということです。 私はまだお茶をたてることはできないけれど、秀光ならではの「茶道」という授業を大切にし、日本の文化を少しでも多くの人々に伝えられたらと思っています。これからさらに茶道について興味を深め、しっかりと学んでいきたいと思います。 静かな時間に相手への心遣いが 感じられました 宮里くん 釜小出身 茶道には、大きな発見がありました。それは、「精神の安定」です。先生にお茶をたてて頂いている間の静かな時間が僕の心をしだいに落ちつかせてくれました。これまで何度かお抹茶を頂いたことはありましたが、目の前でたてて頂いたのは初めてです。先生がお茶をたてている間の、声として伝わらない相手への思いやりや心遣いがいろいろな所に隠れていることが感じられます。実際にお茶を頂いている時には、とても心が静まりました。茶道を武士の心得のひとつとして大切にしてきた思いも少し感じることができたように思います。 |
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