Shukoh Topics 2009  
 
 

 秀光後期課程4、5年生の校内英語弁論大会が9月3日、多賀城校舎中講義室を会場に開かれました。出場者は、各学年から3名ずつ、計6名。壇上でそれぞれの英語弁論を競い合いました。英語弁論大会の間は英語で。発表者以外も、挨拶、諸注意、講評などプログラムはすべて英語で進行されました。

メッセージが聴き手に正しく伝わるように


 6名の発表が終了した後、Global Communicationの授業を担当されているジャクリーヌ先生が、講評の中で次のように英語で語られました。
 「スピーチは、オーディエンスが理解できるようにわかりやすく話すことが大切です。そのために心がけたいことは、自分らしいメッセージを伝えること、言葉に合ったジェスチャーをすること、発音をクリアにすることなど。アイコンタクトはとても大事です。話す相手はオーディエンスです。理解してもらえるように(賛同してもらえないとしても)、聴き手のほうを見てしっかりと自分の意見を伝えましょう」
 ジャクリーヌ先生の表情豊かなスピーチに、生徒たちは一生懸命耳を傾けます。先生のメッセージは十分に伝わった様子でした。

1位は、“Are We Human Doings?”

 そして結果発表。1位は5年生の水津さんが獲得しました。水津さんの英語弁論のタイトルは“Are We Human Doings?”。
はじめに「もし一週間の休日があったらどうしますか?」と質問を投げかけ、「おそらくみなさんの答えは、海外旅行、ショッピング、勉強、友達と遊びに行く、などだと思います。常に“何かをしている”のではないでしょうか」と続け、現代人のスケジュールの詰め込みすぎを指摘。以下のように展開しました。「“何もしないこと”を楽しむのも大切です。怠惰とは違います。私たちは“Human being”であって“Human doing”ではないのです。今夜からでもぜひ、ゆったりしたリラックスの時間を持ちましょう」というメッセージを、はっきりとした抑揚のある英語で伝えました。

  2、3、4位には、
石垣さん(4年生)、河野さん(5年生)、木村さん(4年生)が、それぞれ輝きました。

主張を述べる訓練はAO入試にも役立ちます


 最後に、石田副校長先生からお話が。「みなさんは6年生になると大学受験を迎えます。AO入試で受験する人も多いでしょう。大学にもとめられるのは、論理性、自己表現力、文章表現力、そして人間性です。自分の主張を述べるためには、頭の回路を日本語でも英語でも疑問を持つことが大事です。AO入試での受験を希望する人は特に、4年生時の京都研修で8000字の論文を書き、5年生で徹底的につきつめていけば、本番に臨むときに必ず役立つはずです。ぜひ、毎日の出来事に疑問をもって考え述べる、書き留めるという力をつけてもらいたい。耳を鍛えて聴く力、話す力を身につけてください」

 今回の校内英語弁論大会での1、2位の受賞者は、9月16日に開催される「英語弁論大会」の宮城県大会に、1〜4位の受賞者は10月24日、宮城大学で行われる「高校生英語スピーチコンテスト」に出場することになります。特に、1位の水津さんは、前期課程1年生の冬に英検で準1級を取得したという素晴らしい実力の持ち主。出場者たちの健闘に期待しましょう。

   
*校内英語弁論大会 出場者
【4年生】
■木村さん“Are We Prepared for the Pandemic?”
石垣さん“Dear Me”
石川さん“What I learned from the homestay”
【5年生】
水津さん“Are We Human Doings?”
早坂さん“Why Don't You Greet?”
河野さん“Convenience : What We Depend On”
 
   
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