Shukoh Topics 2010  
   
 
   
 8月1日(日)から4日(水)まで『全国物理コンテスト物理チャレンジ2010』が岡山県備前市で開催され、5年生の佐藤 遼太郎くんが金賞を受賞しました!!


 

日本代表になれるのは5人だけ…
熾烈な戦いに一歩リード

 『全国物理コンテスト物理チャレンジ2010』とは、来年タイで行われる【国際物理オリンピック】の日本代表選考も兼ねている“物理”の全国大会です。
 1967年にポーランドで第1回大会が催されて以降、毎年開催されている【国際物理オリンピック】には、例年およそ70カ国から300人以上が参加しています。この世界大会に出場できるのは、各国5人まで。その出場権をかけて、全国の“物理少年”たちが『物理チャレンジ』で理論問題や実験に挑戦!熾烈な戦いを繰り広げます!!

 
『物理チャレンジ』は、1次予選、2次予選を経て最終選考という流れ。佐藤くんは1次予選を通過し2次予選で、最高賞の“金賞”を受賞、世界大会出場へ王手をかけたのです!


 

理数系コンテストに果敢に挑戦し
数々の賞を受賞している佐藤くん

  佐藤くんは、これまでにも全国規模で行われる数学や化学のコンテストにも積極的に参加し、数々の賞を受賞している実績の持ち主。
 8月に京都大学で行われた『全国高校化学グランプリ2010』では銅賞を獲得しています。
 また、来年1月に行われる『数学オリンピック』に向けての準備も進行中。
 自分の可能性を広げるためにも多くのチャンスを生かし確実に力をつけています。

  5年
佐藤 遼太郎くん
(塩竃二小出身)

〜これまでの実績〜
*2年生
『日本ジュニア数学オリンピック』:銅賞
*3年生
『日本ジュニア数学オリンピック』:金賞
*4年生
『物理チャレンジ2009』:優良賞
*5年生
『物理チャレンジ2010』:金賞
『化学グランプリ2010』:銅賞


計10
時間の大会にもかかわらず、余裕の表情で…
「全国の友達に会えたので、楽しい大会でした!」

 
今回、佐藤くんが挑戦した『物理チャレンジ』の1次予選“第1チャレンジ”には、全国から700人以上が参加。
「理論コンテスト」と「実験レポート」が課せられ、佐藤くんは「実験レポート」で“実験優秀賞”を受賞。 2次予選“第2チャレンジ”にコマを進めました。

〜氷の密度をはかってみよう〜(第1チャレンジ実験課題)

“第1チャレンジ”では与えられた実験の手法を自分で考えて実験・考察し、その内容をレポート提出。 佐藤くんは氷の浮力を求めてから密度を計測する方法で“実験優秀賞”を受賞。

 “第2チャレンジ”は、岡山県にある特別史跡『旧閑谷学校』に隣接する教育施設を会場に3泊4日の合宿形式で行われました。
  1次予選を通過した80人が、それぞれ5時間の「理論(記述試験)」と「実験」にチャレンジ。「実験」では「光の反射と屈折」など4つの課題が出され時間はギリギリ…内容もハイレベル…。しかし、佐藤くんはスムーズに実験を行い鋭い考察で、見事“金賞”を受賞したのです!

 今大会を楽しかったと、少し余裕の表情をみせる佐藤くん。「いろいろな大会で一緒になる友達と再会しました。みんな自分で考えた実験方法は似ているんですが、細かいところが違っているのがおもしろく、刺激になりました」と全国の“物理少年”たちと切磋琢磨しているようです。

 『物理チャレンジ』での成績優秀者は、これから合宿などの研修に参加してスキルアップをはかり、最終選考“チャレンジ・ファイナル”ののち5人が日本代表として、来年7月にタイで開催される『国際物理オリンピック』に出場することになります。佐藤くんは、この日本代表の座を目指します!


放課後の特別実験講習に参加
「実験は“慣れ”が大事!」

 「実験は“慣れ”が大事!」と言う佐藤くんは、 5年生の希望者対象に週1回個人実験を行わせる特別授業『化学実験』に参加し、東海林 恵子先生の指導を受けながら、さまざまな実験に取り組んでいます。その成果が現れ、器具の使い方やデータ処理の仕方などがスムーズにできるようになったそうです。
  この特別授業では、
アメリカの大学で使用している化学実験の教科書を使っての実験もあり、英語の勉強にもなっているとのこと。
  『物理オリンピック』に『数学オリンピック』…佐藤くんの挑戦はまだまだ続きます!!
 これからの活躍に期待しましょう!!