日本芸術院会員文化庁特別講演会
生徒たちの感想
 
生徒の環境や心情が優先されている
設計に驚きました


 白浜中学校は、池原先生の理想が詰まっていて、なによりも生徒の環境、心情が優先されている設計に驚きました。例えば、運動場から校舎までの距離が遠いのは、歩いている時間が生徒を成長させるという先生の心遣いから来ています。建築はとても深いと思いました。

池原先生の建築物を
宮城県にも作ってほしい!


 白浜中学校を設計する際、色々な人と討論になったそうです。私はてっきり、討論することは嫌だろうなと思っていましたが、池原先生は「楽しかった」とおっしゃっていたので驚きました。そして、先生の作品が宮城県にもできるといいなと思いました!


先生のお話を聴いて
深く考えさせられました


 私は建築についてあまり関心を持っていなかったのですが、とても面白く聴くことができました。白浜中学校のお話では「あー、そうだな!」と思う点が沢山ありました。お話の中で「学校は一番豊かな環境でなければならない」という言葉がありましたが、簡単なようで難しくて、一人で深く考えてしまいました。秀光は豊かな環境にあると思います。


建築に対するイメージが
すっかり覆りました


 池原先生はお話の中で「心」「気持ち」という言葉を何度もおっしゃいました。確かによく考えてみると、私たちのいる“学校”という空間も色々な目的のあるものであり、気持ちが詰まっています。今回の講話を聴いて、建築に対するイメージや考えがすっかり変わったような気がします。


今まで考えたこともなかったような
新しい考え方ばかりでした


 池原先生のお話はとても充実していて、空間というものがどういうことか理解することができましたし、今まで考えたこともないような新しい考えばかりでした。今後このような貴重なお話はなかなか聴けないと思うので、大切にしていきたいと思います。


「心」を大切にする考え方に
とても惹かれました


 学校を作ったときのお話の中での「学校の時間割をそのまま平面図にするのではない」という言葉に、とても感動しました。また、池原先生の「心」を大切にする考え方にとても惹かれました。先生が、建築を「箱物」ではなく「心の住まう場所」と表現されたことに納得しました。


新しいものの見方が
できるようになったような気がします


 利便性だけを追求するならば、装飾などはいらないが、心のゆとりは生まれない。池原先生は、そこで過ごしたり学んだりする人々のことを考えて設計されているのだと思いました。今回の講話で、新しいものの見方ができるようになった気がします。もっといろいろな話を聴いて自分の興味や知識を広げていきたいと思います。


池原先生の観点の広さに
とても感動しました


 建築を通じて人間性を見いだしている池原先生に私はとても魅力を感じました。白浜中学校のお話で、そこで過ごす生徒たちのことを一番に考えていて、建築はただの箱ではなく、人々が心を寄せ合う空間を作っているということに、池原先生の観点の広さを感じ、とても感動しました。この講演を聴いて、建築は大変興味深い分野となりました。


先生のように何歳になっても
現場の最前線に立てる人間になりたい

 先生のお話を聴いて、これからの日本には、人々が心を通い合わせることができるような建物が増え、温かみのある環境がもっと増えていくといいと思いました。また、80歳を過ぎても建築に関わっている池原先生のように、自分も将来は何歳になっても現場の最前線に立てる人間になりたいと思いました。


もっと先生の作品を見てみたい!
とても興味が湧きました


 当時の社会的、一般的な考え方に反対して、自らの考えを押し通し、なおかつセオリーとは外れても周囲の環境に応じて学校をつくる池原先生の独特の考え方に大きな感銘を受けました。池原先生の作品の一端しか見れなかったことは非常に残念であり、もっと先生の作品に触れたいと思いました。個人的には「天空へ」という作品をぜひとも見てみたいと思っています。


普段見ていた風景も
違った見方ができそうです

 まわりを見るとビルしかない東京なども、よく見てみると、建築した人の考えがあるのかな、と今なら思える気がするし、普段見る風景も違った見方ができる気がします。とても貴重な講義でした。


身近にあった建物にもさまざまな思いが
込められていたと知り嬉しくなりました


 私は昔、所沢市に住んでいて、西武ドームや西武遊園地に遊びに行っていました。あの建物がさまざまな願いや思いが込められていると思うと嬉しく思います。また所沢に行って、その場所に立ったときに池原先生の思いを感じ取れたらいいなあと思いました。


当たり前と思っていた快適な環境に
改めて感謝したいと思います


 考えてみると私は、小学校は改築1年目に入学し、秀光の校舎も新しいものなので、いつもきれいな使いやすい環境で過ごしてきました。当たり前と考えがちになっている日常空間の温かみ、安心感をつくりあげてくれた人々に、今一度私たちは感謝すべきだと思いました。