8月28日(火)、秀光4・5年生による『校内英語弁論大会』がサウスウィング中講義室を会場に行われました。
▼英語力はもちろん、内容も吟味
難しいテーマに挑む
コンテストは司会進行の挨拶から注意事項まで、プログラムの全てが英語で進行されました。
発表者として壇上に上がったのは、4年生1名、5年生3名の計4名。発表者それぞれの主張に違いはあるものの、全員が昨年3月に起きた東日本大震災を話題に盛り込んでいたのが特徴的で、「震災後、日本はどうあるべきか、自分たちはどう生きるべきか」という内容が多く見受けられました。4年生の佐々木さんと5年生の佐藤くんは弁論の中で「原子力発電に代わるクリーンエネルギー」についても触れるなど、難しい専門用語なども交えながら、堂々と意見を発表していました。
聴く側の4・5年生も、Ponunciation(発音)、Rhythm(流れ、間)、Delivery(態度・視線)、Content(内容)について採点。ジャッジペーパーに書き込みながら真剣に耳を傾けました。
▼“Making A New Today”
第1位は5年生の横田さん
審査結果の前に石崎先生による講評。石崎先生は英語で、「実は夏休みすぐあとのコンテストだったので心配していました。夏休みの間、大変な努力をしないといけないからです。でも、皆さん素晴らしいスピーチでした」と話され、アドバイスとして原稿を完璧に暗記することを挙げられました。
第1位に輝いたのは、5年生の横田さん(女川第一小出身)。“Making A New Today”というタイトルで、「落ち込んだままでいるか、前向きに一歩踏み出すかで、人生は決定される」とポジティブに生きることの大切さを呼びかけました。
Making A New Today
【概要】
落ち込んだ時、皆さんはどうしていますか?
昨年の東日本大震災で、宮城県の沿岸に位置する私の街は、地震による津波で大きな被害を受けました。思い出がたくさん詰まった私の家も流されました。
数月後、避難所として使われている母校の小学校を訪ねたときのこと。心配に反して、そこで生活している人々はいつもの笑顔でした。その笑顔は、張りつめた私の心を和らげてくれました。今までこんなに力強さを感じたことはない。あの状況の中で、彼らの笑顔はとても眩しいものでした。
この体験で、日常のささいなことでいちいち悩むべきではない、つらい気持ちを否定せず受け入れようと思うようになりました。ポジティブとネガティブは成功するか失敗するかをハッキリ分ける。人生で成功するためにはポジティブに生きることが大切です。
私たちは、卒業後の進路などたくさんの心配事を抱えていて、私も未だに憂うつになることがあります。でも、私たちには落ち込んでいる暇はありません。困難に打ち勝つ精神的な強さを、私たちは学んだのです。
宮城県の復興は私たちの肩にかかっています!
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