2012年度校内弁論大会
最優秀賞・優秀賞の弁論内容の概要


★最優秀賞


3年 樹神さん『「和食バンザイ」』

 ハワイ研修での食事はパスタや肉などの油物が多かったので、帰国したときに和食を食べて笑顔が戻った。
 今年の3月、日本政府はユネスコへ和食を無形文化遺産に登録するよう申請しているとのこと。通ればアジア初の【食の無形文化遺産】となる。
 海外で人気があるにも関わらず、日本では和食離れが進んでいるのはなぜか。原因は、もともと人間が高脂肪高カロリーなものをおいしく感じることはもちろん、欧米国が洋食に飽きて和食を好むように、日本人が自国の和食に飽きて来ている。
 和食そのものが消えないように、次世代に継承して行くことが必要。
 そのためにやるべきことは、
・小中学校の給食が多様化しているが、和食を1品でも取り入れる。
・調理実習に和食の実習を取り入れる。
・家庭で和食をきちんと作り、子どもに日本の味を憶えてもらう。
 和食は、栄養バランスの整った食事。日本全国に浸透させることが大切。私も将来、自分の子どもにおいしい和食を作れるよう、家の手伝いをして和食の知識を深め、後世に和食の価値を伝えていきたい。



★優秀賞


2年 小野さん『生花と人間の関係』

 インターネットを利用して花を注文できる時代。
 ネット販売は増える一方で、冠婚葬祭やイベント以外で花を直接購入する人が少なくなっている。お客様をもてなす心を表したり、人の心情を映す花をもっと活用すべきだと思う。
 花は人の感受性を豊かにするものである。感受性が豊かになれば、人の気持ちを考えられる人が増えて、現代の自分のことしか考えていないような社会問題も、解決していくかもしれない。
 遠くに住んでいる人、もう会うことができない人と心を繋ぐものとして、花の価値を見直し、美しい文化として広まってほしい。



★優秀賞


3年 千葉さん『友達とよい関係を築くために』

 友達とはなんなのか。ハワイ研修で、生活感覚の違いや旅行の気疲れでストレスを感じ、友達とすれ違いが起こってしまった。
 出来事を振り返って冷静になると、自分が嫌な態度を取っていたことに気付いた。この実体験をもとに友人とはなんなのか、真剣に考えるきっかけになった。
 友達とは『自分を成長させる為の存在』であり、友人がいることによって起こる悩みも自分を成長させてくれる。自分と違う部分があれば、仲間はずれにせず、それを受け入れて「個性的で良い」と考えることが大切だと思う。