2012 Topics

 オルフェウス室内管弦楽団によるワークショップ

 
 
 

 5月31日(木)、オルフェウス室内管弦楽団が本校を訪れ、ワークショップが開催されました。会場となった中講義室には、オーケストラ部と秀光1、2年生が集まりました。

▼「TOMODACHI」プロジェクトの
 一環として…

 オルフェウス室内管弦楽団は、ニューヨークを拠点に活動する世界でもトップレベルの アンサンブルを誇る小編成のオーケストラです。来日の目的は、仙台、東京、大阪で行われる日本公演。このコンサートは、東日本大震災を受けてアメリカ大使館で立ち上げられた「TOMODACHI」プロジェクトの一環として実現しました。
 今回は、同じ日の夜に東北大学百周年記念会館 川内萩ホールで開催される仙台公演に先立って、団員の皆さん全員で本校を訪問してくださいました。

▼メンバーの方々と
 緊張の共演!


 このオルフェウス室内管弦楽団のユニークなところは、指揮者を置かず曲ごとにリーダーを替えるという演奏方法。「毎回演奏することによって成長していく、それを目標に演奏家同士お互いに学び合うのがモットーです」と楽団について説明が、説明役をかってくださったヴァイオリニストの方からありました。
 はじめにオルフェウス室内管弦楽団のみで、ロッシーニの「アルジェのイタリア女」序曲とメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」第1楽章を披露。中講義室が一瞬にしてコンサートホールに変わったかのような優雅で明快なハーモニーが教室中に響き渡りました。そのあと、秀光オーケストラ部が加わってシベリウス作曲「カレリア組曲」の第2楽章を一緒に演奏しました。プロのクラッシック演奏家の迫力に、生徒たちは緊張しつつも大いに刺激された様子。今後の練習に役立つ“何か”を学び取れるような貴重な時間となったようです。

▼「オルフェウス室内管弦楽団に
 入団するには…?」

 演奏のあとは、メンバーの方々への質問コーナー。生徒からは「演奏会の日はどのように過ごされているのですか?」「オルフェウス室内管弦楽団にはどうしたら入団できますか?」「緊張したときはどのように対処されていますか?」などの質問が。メンバーのみなさんはひとつひとつの質問に、わかりやすく丁寧に答えてくださいました。
 最後に生徒を代表して2年生の柏崎くんが英語でスピーチ。流暢な英語で、お礼の言葉を述べました。

 
★オルフェウス室内管弦楽団【Orpheus Chamber Orchestra】

 1972年に創設。指揮者を置かず曲ごとにリーダー役を替え、リハーサル中は各々が自由に意見を述べ合い音楽を創りあげていく、というユニークな方法が大きな特色。格式あるニューヨークのカーネギーホールを本拠としてコンサート・シリーズを行い、常に批評家から高い評価を受けている。録音でも数多くの賞や栄誉を授かっているが、近年では、2001年「シャドウ・ダンス ストラヴィンスキー・ミニチュア」で第43回グラミー賞受賞(2000年にも3部門で受賞)や1998年のミュージカル・アメリカによる「アンサンブル・オヴ・ジ・イヤー」賞などの受賞で世界的な注目を浴びた。


(パンフレットより抜粋)