実験1
 ヨウ素液でデンプンを探そう
 
 
 今回最初の実験は『ヨウ素液でデンプンを探そう』。指導にあたったのは理科の佐藤真弓先生です。

 「ヨウ素液は何を調べる物ですか」、「何色になりますか」という佐藤先生の質問に、学校で習ったことのある大多数の子どもたちは、「デンプン!」、「青むらさき!」と自信ありげに回答。習っていない子は「知らない」と首を傾げてました。

 まず生徒に、配布プリントに書かれた材料(全13種)が、ヨウ素液に反応するか予想を自由に書き込んでもらいます。書き終えたら、教卓に置かれた材料を、割り箸で紙皿に取り材料にヨウ素液を1滴足らして、色の変化を確認しました。トウモロコシやジャガイモを紙皿に取る際、「食べたい」との声も…。


〈実験結果〉

※「」は、ヨウ素液が反応したもの

テーマ1「根菜」 ...ニンジン・ジャガイモ

テーマ2「夏の野菜」...ナス・トウモロコシ
 ナスやリンゴ(テーマ3)は、種の部分にヨウ素液が反応。(デンプンが含まれているため)

テーマ3「果物」...リンゴ・青いバナナ・完熟バナナ
 若いバナナは反応したのに、完熟が反応しない。それは若い果物や種は、成長するためにデンプンという栄養が必要。だから多く含まれる。そして、完熟バナナは甘くなるのは、デンプンが糖に変化するためという説明も。

テーマ4「主食」 ...ごはん・もち(切り餅スライス)
 ご飯は青むらさきに反応するが、もちはヨウ素液が、赤茶色に反応。これは、お米ともち米のデンプンの質が異なるため。

テーマ5「お肉」 ...魚肉ソーセージ・ハム
 肉自体にデンプンは含まれないが、固める為のつなぎに使われている。
※つなぎを使用しない製法のソーセージ・ウインナー等では反応しない場合も。

テーマ6「紙」...キッチンペーパー・コピー用紙
 紙そのものにデンプンは含まれないが、コピー用紙のように筆記を主な用途とした物は、書きやすくなるようデンプンで表面コートされている。

 実験終了後、「家でも色々なものを調べてみて下さい」と、実験で使ったヨウ素液はお持ち帰り。家に帰ってからも「次は何を調べよう?」とあれこれ興味が広がりそうです。

 
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