実験2
 ペットボトルを握って浮き沈みする物体
 
 
 二つめの実験は「ペットボトルを握って浮き沈みする物体」。理科の脇淳先生が担当します。

 今回の実験で使う材料は、

500mlペットボトル
水風船
魚の形のしょうゆ入れ
ナット(おもり)
ビー玉
ガラス砂
…等

 原理を説明するため、まずは脇先生のお手本から。500mlペットボトルの中を水で満たし、中に逆さまにした試験管(1/3程度空気が入っている)を浮かべたものを生徒に見せました。脇先生がペットボトルの中心を握ると、浮いていた試験管がペットボトルの底まで沈みます。これは、試験管に入った空気が押し縮められ、浮力が小さくなるために起きる現象です。

 「試験管はみんなの家にはないと思いますので、家にあるもので作りましょう」と脇先生。試験管の代用は、色とりどりの水風船と魚の形のしょうゆ入れ。ペットボトルの底にはビー玉、ガラス砂などを入れてキラキラと楽しいデコレーションをします。先ほどと同じ要領でペットボトルの中心を握ると、水風船と魚が下まで沈む。離すと元に戻る…。
 子どもたちが、わあっと表情を輝かせ、「それやりたい!」との声が上がります。


 机の前後で子どもたちは4人1組に。中心に水を張ったたらいを置いて、浮かべる素材づくりから始めます。おもり(ナット)、水風船、魚の形のしょうゆ入れが配られました。

・ 魚のしょうゆ入れ
 キャップを外してナットをはめこみ、たらいの中で、尾びれ部分だけが水面に浮くよう、調節して水を入れる。
・ 水風船
 水風船は膨らませず、風船の口にナットをはめ入れて、頭だけ浮くように中の空気を調節する。

 そして、ペットボトルの中に、しょうゆ入れと水風船、そしてデコレーション用のビー玉やガラス砂を入れて、それぞれの作品が完成! 実際に握って、沈む様子に「すごい!」の声が。お互いの力作を見せ合いながら、初対面同士の子供たちもすっかり打ち解けて楽しそう。その日も外はカンカン照りの真夏日でしたが、水に触れながらの製作で少しだけ“涼”も感じることができた実験でした。

 
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