校長先生からのご挨拶(一部抜粋)

 

 今日は梅雨らしい大変蒸し暑い気候ではありますが、この涼しいゼルコバホールで、16回目のご来校になりますNYSEの皆さん方、とくに総指揮者で監督者でもあります高原守先生をお迎えしてジョイントコンサートを開催できますことを大変ありがたく、そして嬉しく思っております。

 今日は本学園として、2つほど思い出になる出来事があったと思っています。1つは本学園のコンサルタントであり、そして彫刻家でもある坂井一任先生に、ゼルコバホールのステージに飾られているライオンマークのレリーフを制作していただき、本日その除幕式を行えたことです。
 東日本大震災後、坂井先生に “宮城野新校舎にこのようなホールをつくって、レリーフを飾りたい” とお話したところ、ご快諾いただき、ゼルコバホールと、生徒の皆さんが学習室として使用している南冥1階の “オークルーム” にもう一つ、少し小さめのレリーフをプレゼントしていただきました。

 2つ目は、やはりゼルコバホールに関わることですが、東日本大震災後、毎年恒例であったNYSEの開催も “今年は難しいのではないか” と思っていましたところ、NYSEの指揮者である高原守先生に「体育館でもいいですよ。どこでも、いいじゃないですか。とにかく音楽の力を信じてください」というお言葉をいただき、その年は多賀城校舎のグローリーホールで、NYSEの皆さんをお招きして開催しました。そして音楽の力というものを、我々は心の奥に響くような感覚で感じることができました。同時に、なんとしても宮城野校舎を復活させなくてはならない、という気持ちにさせてくれました。
 今日、ゼルコバホールで初めてNYSEの皆さんをお迎えして、高原守先生が指揮する中で、また演奏会ができたということは本当に素晴らしく、震災当時を思えば、信じられないようなことができた、という気持ちでいっぱいです。

 さらに今日は秀光オーケストラと秀光の3・4年生、仙台育英学園父母教師会の保護者の皆様にもご有志で参加していただきました。“ゼルコバホールで、NYSEとジョイントコンサートができる”、その幸せを一緒に噛み締めていただきたいと思います。(一部抜粋)

 
 
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