■加藤雄彦校長先生 挨拶【抜粋】
 

 このコンサートの『STAND』は、Sendai Takes Action No Drinking & Drivingの略です。STANDは「立ち上がろう」という意味も込めています。
 今から11年前、多賀城市の国道45号線で3名の新入生が飲酒運転のRV車にはねられて絶命するという悲惨な事故がありました。私たちは、前途洋々たる将来のある若者たちの命が飲酒運転で奪われてしまうようなことがあってよいのかとショックを受け、県議会を訪れて事故のあった5月22日を飲酒運転根絶の日と定めることをお願いし、これまで11年間飲酒運転根絶のための運動を行ってきました。
 エフエム仙台さん、仙台フィルハーモニー管弦楽団さん、そして仙台育英が、三者一体となって今申し上げたような趣旨で、二度とこのような犠牲者を出さないように、同時に天国で安らかに眠っている3人の御霊に音楽に乗せ気持ちを届ける、そして、この事故を決して風化させないようにする、これが、このコンサートの趣旨です。
 仙フィルさんとは3回目の共演となります。この「けやき」ホール(ゼルコバホール)は、秀光中等教育学校の教育理念である、Language, Music & Scienceの「Music」の部分をコンサートの形でできるように作りました。
 秀光の1年生は最初から楽器を演奏できる人はほとんどいません。しかし秀光に6年間在学することによって楽器を仲間と一緒に演奏できるようになって様々な演奏活動やニューヨークでの海外研修で音楽を通じて交流活動をするなど、Language, Music & Scienceの「Music」にはいろいろな意味が込められています。
 これからもこの活動を続けて行く上で、仙フィルさんには時間のあるときに個別やパートで生徒の練習を見ていただくこととなっています。特に後半は秀光のオーケストラと仙フィルのプロの皆さんとのジョイントコンサートです。指揮のシズオ・Z・クワハラさんがこれからコンサートを引っ張ってくださると思います。どうぞ皆さん、期待をしていただきたいと思います。