Shukoh Topics 2008/09  
 
   

 秀光中等教育学校第6回卒業証書授与式が2月28日土曜日、多賀城校舎グローリーホールを会場に行われました。この日、卒業証書を授与された卒業生の数は54名。秀光中等教育学校の前身である秀光中学校が誕生して以来の8期生となります。
 式は国歌の斉唱で始まり、卒業証書授与、続いて各賞の表彰も行われました。加藤利吉成績優等賞、精皆勤賞、生徒会功労賞…。そして秀光グランプリには「フェアレディ賞」の遠藤さんと「アーカイブスディスカバリー賞」の渡辺くんの2名が選ばれました。遠藤さんは
、オーケストラ部の部長として部をまとめ上げ校内外の行事を盛り上げたこと、渡辺くんは一昨年春、趣味の図書市めぐりで仙台育英中学校創立記念誌などの貴重な資料を見つけ出し学校に寄贈したという功績が称えられての受賞です。


学園にとって歴史的な資料が
秀光生の手でよみがえって

 校長先生は式辞の中で、渡辺くんによって発見された仙台育英中学校創立記念誌について触れられました。大正11(1922)年、生活が困窮している厳しい時代のなかで、就学困難な子どもたちのために創立者の加藤利吉先生が奔走し、仙台育英中学校という就学の場を設けられたというお話をされたうえで「太平洋戦争での仙台空襲の際に失われた仙台育英中学校創立記念誌をはじめとする資料が、104年目を迎えようとする仙台育英学園にとって貴重な歴史的な書物となって戻ってきてくれ、そのおかげで当時の様子をうかがい知ることができました」と語られ、改めて渡辺くんに感謝の言葉をかけられました。
 そして卒業生たちに「チャレンジは基礎力、基盤を持っているからこそできる。可能性を信じる前提として皆さんが持っている基礎力、基盤を大切にしてください。そして何か行き詰まることがあれば、いつでもこの学舎を訪ねて当時の自分のことを思い浮かべて、それをもう一度皆さんのエネルギーにして活躍してほしいと思います」とはなむけの言葉を贈られました。



“Language & Music”のもと
globalizeされた知識を生かして

 校長先生の式辞に続いて在校生代表の阿部くんからの送辞。「先輩方と一緒に過ごした時間はかけがえのない財産となりました。その財産を礎に私たち在校生は秀光の伝統を重んじ、継承・発展させていくため一層の努力をしてまいります」と抱負を語りました。そしてアメリカの大統領に就任したオバマ氏の言葉“Change”を引用しながら「“Language & Music”の教育理念のもとglobalizeされた知識と能力を生かし先輩方の力でどうか日本を“Change”してください」と締めくくりました。


6年間の数々の思い出と
在学中に培った教訓を武器に

 卒業生代表の勝見くんの答辞では、6年前の4月の入学式から、ニューライフプラン、ユーロスクール、京都研修など数々の思い出をひとつひとつ語りました。そして「在学中に培った教訓を在学中のたくさんの思い出と共に胸に刻み、今後、どんな困難が目の前に立ちはだかろうとも、私たちは全力でそれらを乗り越えてみせます。一つ上のランクに進み、さらに知識を深めより有為な社会人になるよう努力していきます」と熱い抱負を語りました。


卒業生代表の勝見くんの答辞全文をここに紹介しましょう。

*答辞【第6期生卒業生代表 勝見くん