Shukoh Topics 2010  
   
 


 
 「ただただすごい! 年齢関係なく、みんなが研究者という感じ。とにかく感動しました!!」6年生の早坂さんはとても嬉しそうに話しました。
 8月16日(月)〜18日まで東京大学で行われた『未来の科学者養成講座 第一回全国受講生発表会』に早坂さんは参加し、自身の実験・実習の成果を発表してきました。


6年 早坂 榛名さん(東仙台小出身)


東北大学の『科学者の卵』代表として
東京大学で発表


 
早坂さんは昨年6月から今年3月まで東北大学で行われた『科学者の卵 養成講座』を受講。この講座では、毎月1回基礎コースの講座が開かれ、受講生は講義後レポートを提出。このレポートの成績により、100名の受講生の中から30名が発展コースのメンバーとして選ばれ、3〜4人のグループで実験・実習を行いました

 発展コースのメンバーに選ばれた早坂さんは、昨年8月に東北大学医学部で『がんは遺伝子の病気である』というテーマで5日間、11月から2月にかけては工学部で『泡でたたいて金属を強くする』というテーマで4日間、実験・実習を行いました。
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  その後、3月にこの2つのテーマについて発表。『がんは遺伝子の病気である』の
実験・実習内容が認められ、東京大学で行われた『未来の科学者養成講座 第一回全国受講生発表会』に東北大学の受講生を代表して参加したのです。





▼ 『科学者の卵 養成講座』の様子


 
「本当に好きなことをひたすら研究している人たちに
とても刺激をうけました!!」


 
東北大学が行っている『科学者の卵 養成講座』と同様の講座は全国いくつかの大学で行われており、それぞれの代表者が東京大学へ集まりました。第一回目となる今回の発表会には、26組が参加しました。
 
 早坂さんは3名のグループで
『がんは遺伝子の病気である』を発表。内容と感想について話を聞きました。
 発表内容について…
 「がんのメカニズムを学び、その結果、
がんは遺伝子の病気であることが分かりました。そして、一人一人異常のある部分は異なるので、これからは、その人の変異に合わせた“オーダーメイド医療”が主流になってくることを発表しました」

 参加した感想
  「このような機会でないと会えないような人たちと出会いました。ほとんどは高校生なのですが、1人だけ小学生がいました。最初は小学生だし…と思いながらその発表を聴いていたのですが、レベルが高いことに感動しました。年齢に関係なく、みんなが研究者という感じで、好きなことをひたすらに研究しているという印象を受けました。本当にすごいところに私は来てしまったなと…。とても刺激になり、世の中には、こんなにすごい人たちがいるんだなと思いました」


「医工学に興味を持ちました。
将来は医療機器の開発をしていきたい」

 
早坂さんは「東北大学での講義を受けたことと、東京大学での発表会を経て、それまでは曖昧だった将来の目標が定まりました。医学と工学の両方に興味を持ったので、医工学の道に進み、医療機器の開発をしたいと思っています!! 放射線治療で使う大がかりな機器をコンパクトにしたいと考えています」と力強く話します。
 東北大学・東京大学での経験をいかし、今は第一志望の大学を目指し受験勉強に励む早坂さん。将来の活躍に期待しましょう!