2012/13 Topics

 秀光中等教育学校 第10回卒業証書授与式

 
 
 

 3月2日(土)、秀光の第10回目の卒業証書授与式が多賀城校舎グローリーホールを会場に行われました。この日、秀光中等教育学校の前身である秀光中学校が誕生して以来の12期生が卒業証書を授与されました。

▼個性豊かな素晴らしい活動で
 3名が『秀光グランプリ』に

 温かい拍手の中卒業生が入場すると、在校生から卒業を祝福するコサージュが一人ひとりに贈られました。
  式では、校長先生の手から卒業生に卒業証書が手渡され、続いて、加藤利吉成績優等賞や精皆勤賞など各賞の発表。毎年注目の『秀光グランプリ』には、6年間学業だけでなく広い分野で活躍したとみなされる3名が選ばれ、賞状と金メダルが贈られました。

秀光グランプリ 受賞者 表彰内容【一部抜粋】

★『Amazing Grace』賞 川上さん(青山小出身)

 あなたは「賢治のまちから〜全国高校生童話大賞」に3度応募し【銀の星賞】を筆頭に3年連続の入賞、宮城県小・中・高等学校児童・生徒作詞・作曲コンクール入賞を果たしました。文学や音楽に対する類いまれな才能をいかんなく発揮し、人々に感動と勇気を与えたことを讃えます

★『Most Active Person』賞 鈴木さん(向陽台小出身)

 あなたはスポーツチャレンジ実行委員長、京都研修副実行委員長として、大成功に導きました。また、オーケストラ部員として数々の賞を獲得、世界で通用する英語の力とはどのようなものかを追求して8000字論文にまとめ、優良賞に輝きました。これまでのたゆまぬ努力とすぐれた人間性を讃えます。

★『Fortitude Muscular』賞 早坂くん(南光台小出身)

 あなたは5年間生徒会監事として行事成功の重要な一翼を担いました。また第6学年では「立命館大学高大連携アドバンスプログラム」で優秀な成績で修了証を授与されました。さらに弓道部では部長として心・技・体の三位一体を目指して力を尽くしました。6年間、至誠・質実剛健・自治進取の実践に努めてきたことを讃えます。

 

▼“自治進取”“至誠”の精神で
 道を歩んでいってください

 校長先生は式辞の中で、ちょうどこの日、3月2日に建て替え工事が完了した宮城野新校舎について報告をされました。宮城野校舎は、一昨年3月の震災によって甚大な被害を受け、昨年1月から工事が進められてきました。新年度4月からは、6年生が新校舎で学習し、3〜5年生も土曜日特別講座の授業で教室を使用することとなります。さらにNYSEとのジョイントコンサートや秀光祭も、新校舎の“ゼルコバホール”で行う予定、とのことでした。
 卒業生に向けて校長先生は、福沢諭吉の著書『瘠(やせ)我慢の説』から引用しながら「国を支え、国を頼らず」という言葉について説かれました。「秀光12期生の皆さんが成人となったあかつきには、もう一度この言葉を思い出し、“自治進取”の建学の精神を思い起こしながら“至誠”の言葉に込められている人の道をしっかり歩んでいってください」と、卒業生たちに温かいエールを贈られました。

▼先輩たちから学んだ努力する姿勢と
 仲間を信じる心で、よりよい学園に…

 生徒会長の鈴木くん(多賀城小出身)の送辞では、先輩との思い出を語りながら「いつも放課後には明かりが消えなかった6年生の教室、そこがぼっかりと穴があいた空間になると思うと涙がこみ上げてきます」と声を震わせる場面も。そして「グリーンスクール、スノースクール、育英祭で培ったリーダーシップ、秀光祭や合唱コンクールで見せた団結力があれば、この先どんな困難も乗り越えていけるでしょう。私たち在校生は先輩方から学んだ一生懸命に努力する姿勢と、仲間を信じる心を持ち、秀光の伝統を受け継ぎよりよい学園にしていくことを誓います」と頼もしい言葉で締めくくりました。


▼どんなときでも一人ではない、
 深い絆で結ばれた仲間がいるから

 「思い返せば6年前の入学式、あのとき初めて顔を合わせた仲間とも今では厚い信頼で結ばれ今日の日を迎えることができました」…。卒業生代表の星さん(古川四小出身)による答辞では、ユーロスクールや京都研修、合唱コンクールなどの学校行事を「すべてが胸を熱くする思い出です」と涙ぐみながら振り返り、6年間ともに過ごした仲間、優しく背中を押してくださった先生方、そしていつも温かく見守ってくれた家族へ感謝の言葉が語られました。そして「どんなときだって一人ではないということを、12期生といういつも温かく迎えてくれる仲間がいることを決して忘れず、それぞれが夢の実現のために着実に一歩一歩踏みしめながら歩んで行く決意です」と力強く抱負を述べました。

答辞全文


 卒業式のあとは、秀光の同窓会「欅の会」への入会式。12期生は、これまで卒業していった先輩たちや仲間とともに、これからは同窓生として秀光を支えていくことになります。