2013/14 Topics

 秀光中等教育学校 第11回卒業証書授与式

 
入学したての頃の 心躍る感覚を忘れずに 前を向いて歩いて行こう
 
卒業式の様子
卒業式の様子 卒業式の様子
卒業式の様子 卒業式の様子
 

 秀光の第11回目の卒業証書授与式が3月1日(土)に行われました。会場は宮城野新校舎ゼルコバホール。2013年春に完成したこのホールで挙行される卒業式は今回が初めてとなります。
 今年度の卒業生は53名。秀光中等教育学校の前身である秀光中学校が誕生して以来の13期生が、秀光での6年間の生活を終えて新しい旅立ちのときを迎えました。

▼ひたむきな活動、明るい笑顔、
 あくなき探究心を讃えて…

 卒業生たちに卒業証書が手渡されたあとは、成績優等賞や精勤・皆勤賞など各賞の発表。6年間の功績を讃えて贈られる 『秀光グランプリ』には、3名が選ばれ、賞状と金メダルが贈られました。

秀光グランプリ 受賞者 表彰内容【一部抜粋】

★『Quiet Perseverance』賞 鈴木くん(多賀城小出身)

 あなたは、生徒会長としてさまざまな学校行事で代表を務めるとともに主導的な役割をしてきました。温厚で優しく、誰に対しても礼儀正しく誠意を持って接してくれました。6年間、常に謙虚な姿勢で物事に真摯に取り組み、その誠実な人柄のため友人や先生方からも厚い信頼を得ました。ひたむきに集団を運営してきたことを讃えます

★『Cheerful Disposition』賞 平野さん(田子小出身)

 あなたは6年間、学級委員を歴任し、さまざまな行事で実行委員を務め学年の代表として級友をまとめてきました。また、オーケストラ部ではビオラを担当し、音楽の行事やコンクールで活躍しました。分けへだてがなく、親しみやすい笑顔で周囲に安心を与え、和やかな雰囲気を作りだしてきたことを讃えます。

★『Sensible Inquiry』賞 川上さん(多賀城小出身)

 あなたは、何事に対しても探究心があり物事の本質を理解しようとする姿勢が見られました。オーケストラ部の部長として、さまざまな行事での演奏を通して秀光の良さをアピールしてくれました。さらに宮沢賢治の思想に関する研究を8000字論文にまとめ、見事優秀賞を受賞しました。音楽、文学に対する豊かな感性を讃えます。

 

▼東日本大震災発生時に行った
 ボランティア活動に敬意を表して

 校長先生の式辞では、2011年3月11日の東日本大震災当時の思い出が語られました。13期生が後期課程4年生に進級する直前の出来事です。「私が素晴らしいと思ったのは、皆さんが多賀城文化センターに行ってそこで被災された方に対してボランティア活動を行ったことです。誰に指示されたわけでもなく困った人に対して手を差し伸べる姿勢、これは私の心にも温かいものが残ったことを今でも憶えています」
 校長先生はさらに、今後日本はますます厳しい局面を迎えることを説明したうえで、「20代のうちにどう過ごすかで30代、40代の生活が変わってくる。高度な学問を進めて人間力を養うことで日本を支えていってほしい」と説かれました。
 そして、最後に「前期課程の頃のウキウキ、ワクワクしたその心を、これからも持ち続けてまっすぐ前を向いて歩いていってください」と締めくくり、卒業生たちに温かいエールを贈られました。

▼宮城野新校舎落成を契機として
 学園をさらに発展させていきます

 生徒会長の佐々木さん(南相馬 石神第二小出身)の送辞では、先輩との学園生活の思い出を振り返りながら「先輩方はいつもリーダーシップを発揮され、私達の大きな拠り所となり確かな手本となってくださいました。私達は素晴らしい先輩方とこの学び舎で共に生活できたことを誇りに思っています」と語りました。
 そして「私達在校生は先輩方の勇姿と足跡に習い、これまで先輩方が築いてこられた伝統をしっかりと継承していきます。そして宮城野新校舎落成を契機として、私達はさらに学園生活を充実させ一段と誇れる学園へ発展させていくことを誓います」と最高学年に上がるにあたっての心強い抱負を述べました。

卒業式の様子

▼6年間支えてくれた全ての人へ
 熱い感謝を込めて

 そして、卒業生代表の鈴木くん(多賀城小出身)による答辞。入学式からこの卒業式まで、6年間共に過ごした13期生の仲間たちについて「様々な経験を積み互いに助け合いながら成長し、今では家族のような強い絆と信頼で結ばれています」と語り、後輩については6年生から宮城野新校舎での生活が始まったことで後輩と顔を合わせることが少なくなっても「行事のときや帰り道で会ったときは元気に声をかけてくれたことが、大学受験の励みになりました」との思い出が語られました。
 また先生方が「授業だけでなく放課後自習室使用のために遅くまで残ってくださったこと、進路の相談に真剣に耳を傾けてくださったこと、親身になって指導してくださったこと」と、家族には「どんなときでも毎日大きな優しさで温かく見守り支えてくれたこと」に、心からの感謝の言葉が述べられました。

答辞全文


 卒業式のあとは、秀光の同窓会「欅の会」への入会式がゼルコバホールで行われました。13期生と秀光との深い絆はこれからも続いていきます。