国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムのことです。
1968年に、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解してそのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身につけさせると共に、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施しています。2016年7月1日現在、世界140以上の国・地域で4,610校認定されており、日本国内では仙台育英学園高等学校を含め14校が認定校として認められています。仙台育英学園秀光中等教育学校は2016年現在、下記の MYPのトライアルを開始しており、2018 年認定を予定しています。
国際的な視野を持つ、“能動的な探究者”を育成するため、生徒の年齢に応じて、主に下記の教育プログラムを提供しています。
Middle Years Programme(MYP)
11歳〜16歳を対象として、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。どのような言語でも提供可能ですが、本校では一部科目を英語で提供しています。
MYPでは【言語A、言語B、個人と社会、理科、数学、芸術、体育、デザイン】 の8教科にプログラム期間中取り組みます。本校では日本の学習指導要領を踏まえた授業と対応させて提供しており、その評価は国際基準に則ったもので、IBの教育を実現するための評価観点が定められています。
例えば社会科では【Knowing & Understanding(知識と理解)、Investigating(調査・研究)、Communicating(コミュニケーション)、Thinking critically(批判的な思考)】の4観点で構成され、日本の観点と大きく異なるのは、コミュニケーションが独立した観点になっていることです。(本校ではIBの観点と学習指導要領の観点の両方の評価を行っています)
これらを通じて、MYPでは知識を統合された総合的なものとして示し、生徒がより広く、より複雑なグローバルな課題に対する認識を高めることが期待されています。
秀光中等教育学校 2016年度の導入(トライアル)教科 |
【第1学年】 |
数学、社会(歴史)、理科(第2分野)、英語、美術、
保健体育、技術・家庭 |
【第2学年】 |
社会(歴史)、英語、保健体育、技術・家庭 |
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Diploma Programme(DP)
16歳〜19歳を対象としたプログラムであり、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能です。
原則として英語、フランス語又はスペイン語で実施されるプログラムと日本語と英語で行うデュアルランゲージプログラムがありますが、仙台育英学園高等学校ではデュアルランゲージプログラムを採用することを日本で2番目に認められています。(最終試験は日本語と英語で実施されます)
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